Logitech International(日本では「Logicool」ブランドで製品を展開)は5月17日、iFixitとの提携を発表した。iFixitを通じて修理用のパーツや修理に必要な情報を提供するほか、一部の製品で保証期間外修理をサポートするなど、同社製品のリペアビリティを向上させる新たな取り組みを展開する。
The Global E-Waste Monitor 2020 Reportの予測では、世界の電子廃棄物が2030年までに7,500万トン以上に増加する。消費される電子機器が増える一方で、製品のライフサイクルの短さや修理オプションの少なさが増加の原因になっている。Logitechは、持続可能性のための設計(DfS)を行い、リサイクル素材を採用し、さらに修理可能性を高めて、電子廃棄物削減につながる循環型のビジネスモデルを推進している。iFixitとの提携は、設計と修理を両立させる同社のアプローチにおいて修理のオプションを増やすものになる。
プログラムは、夏にiFixitの米国ストアのiFixit Logitech Repair Hubで、「Logitech MX Master」シリーズと「MX Anywhere」シリーズのマウスの純正パーツの提供から開始する。マウスソールやバッテリーなどを単品で提供するほか、修理に必要なiFixitのツールが付属するFix Kitも販売する予定。
電子機器の修理の中でマウスは難しい部類ではなく、iFixitが作成したステップバイステップのガイドによって「修理が初めてという初心者でも取り組める」(iFixit)とのこと。純正パーツの販売はしばらく米国ストアに限られそうだが、修理に関する公式情報の恩恵は修理を支援するグローバルな修理コミュニティ全体にもたらされる。