周りに自己主張が強い人がいて悩まされているという方も少なくないでしょう。また、周りから自己主張が強いと言われ、どうしたらいいかわからないと思っている方もいるはずです。
本記事では、自己主張が強い人の心理や特徴を解説した上で、自己主張が強い人への対処法を紹介します。さらに、自己主張が強いと言われた場合の改善方法についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
自己主張が強いとは?
自己主張が強いとは、自分の意見や欲求などを他人に強く言い張ることを指します。自分の意見を無理に押し通そうとしたり、過剰な要求をしたりする人のことを「自己主張が強い人」と表現するように、基本的にはネガティブな意味合いです。
自分の意見をはっきり言うこと自体は決して悪いことではありません。しかし、自分勝手な主張や行き過ぎた主張をする人は、和を乱す存在として疎まれる傾向にあると言えるでしょう。
自己主張が強い人の心理や特徴
ここからは自己主張が強い人の心理や特徴を紹介します。
自分に大きな自信がある
自己主張が強い人は自分に対して大きな自信があり、「自分は正しい」「自分の意見が最もよい」といった考えを持っています。また、周囲の人よりも自分が優れているという意識も強いでしょう。
過剰な自信は、他人の考えを跳ね除け自分の考えに固執する原因になります。本人としては、ただ自分の意見を述べているにすぎませんが、周囲には自己主張が激しいという印象を与えるのです。
このようなタイプは、自分の意見が通らなかったときに不機嫌な態度を見せることも少なくありません。
人の目を気にしない
自己主張が強い人は、周りの意見や周りからの見え方を気にしない傾向にあります。多くの人は、意見を言うときに「こう言ったらどう思われるだろう」と考えてから発言するでしょう。しかし、自己主張が強い人は周囲がどう思おうと関係ないので、そのような思考になりません。そのため、どんな場面でも臆せずに発言できます。
人から注目を浴びたい
自己主張が強い人は、さまざまな場面で積極的に発言します。そこには、人に注目されたいという願望も潜んでいるでしょう。目立ちたいという自己顕示欲が根底にあり、それを満たそうとして自然と自己主張が強くなるのです。
自己顕示欲が強いと人の上に立ちたがるため、自己主張が強い人はリーダーになりたがる傾向にあります。
周囲に認められたい
周りの人から認めてもらいたいという気持ちから、自己主張が強くなる場合もあります。いわゆる「承認欲求」と呼ばれるものです。誰かに褒めてほしい、自分の頑張りを見てほしい、といった承認欲求は、自分を過剰にアピールすることにつながります。その結果、自己主張が強い人と思われてしまうのです。
自己主張が強い人への対処法
同僚や友人に自己主張が強いタイプがいて困っている方も少なくないでしょう。自己主張が強い人とは、どのように接したらよいのでしょうか。ここでは、上手く付き合うために知っておきたい対処法を紹介します。
相手の主張を否定しない
自己主張が強い人は反論されることを非常に嫌います。自分の主張を否定されることは自分の人格を否定されるのと同じだと考える人も少なくありません。
否定されるとさらに主張が激しくなるケースも多いので、その場を丸く収めるなら主張を否定せず、一旦聞く姿勢を見せるのがおすすめです。自己主張が強い人の中には、「ただ主張したいだけ」の人もいます。このタイプは意見が通らなくても主張さえできれば満足するので、この方法が特に有効でしょう。
リアクションを控えめにする
自己主張が強い人と話す際、相手の言葉すべてに返事したりリアクションを返したりしていないでしょうか。真面目で心優しい性格の人は、相手の言葉を何でも拾う傾向にありますが、こういった態度は自己主張が強い人の行動をさらに悪化させます。
基本的に、自己主張が強い人は自分の話に良いリアクションをしてくれる相手を好むので、 かかわりたくないのであれば、リアクションを極力控えめにしましょう。反応が薄ければ「つまらない」と感じて、向こうから近づかなくなる可能性があります。
素直に困っていると伝える
自己主張の強さに困っている、と素直に伝えてみるのも一つの方法です。「困っていてどうしたらいいかわからない」と伝えるだけなら相手を否定したり諭したりするものではないので、感情的にならずこちらの意見に耳を傾けてくる可能性があります。
根底には人に認められたいという気持ちが強いので、自分が周囲を困らせているということがわかれば、自身を見つめ直し行動を改めることもあるでしょう。
自己主張が強いと言われたら? 改善する方法
本記事を読んでいる人の中には、周りから「自己主張が強い」と言われてしまった、という人もいるかもしれません。そこで、ここでは、自己主張が強いと言われた場合にどうすべきか、改善するための方法を紹介します。
相手の立場になって考える
まずは、相手の立場になって物事を考えるという癖をつけましょう。自分にとっては正しい意見でも、それが他の人にとっても正しい意見とは限りません。相手には相手の事情があります。自分のことだけを考えるのではなく、相手の立場も理解した上で意見や考えを述べるようにしましょう。
また、発言する前に、自分が同じことを言われたらどう思うか、と考えてみることも大切です。自分が言われたら嫌だなと感じるのであれば、相手にも言うべきではありません。一度冷静になって、考えを整理してみましょう。
多角的な視点を持つ
狭い視野で物事を考えていると、他人の考えを理解することが難しく感じられます。視野を広げ、多角的な視点を持てるようになると、考えの幅が広がり他人の考えも受け入れやすくなるでしょう。自然と相手の立場も理解できるようになるはずです。
多角的な視点を持つには、さまざまなものから情報収集したり、新しい分野へ挑戦したり、幅広い世代の人と交流したりすることなどが有効と言われています。改善したいと思っているなら、ぜひ挑戦してみましょう。
まとめ
自己主張が強い人の心理・特徴や対処法、自己主張が強いと言われた場合の改善方法を紹介してきました。
周囲に自己主張が強い人がいて対応に困っている場合は、今回紹介した対処法を試してみてください。また、周囲に自己主張が強いと言われてしまった場合は改善方法を実践して、良好な人間関係の構築につなげてはいかがでしょうか。