リコーイメージングは5月17日、Kマウントのデジタル一眼レフカメラ用交換レンズとして、大口径標準レンズ「HD PENTAX-FA 50mmF1.4」と「smc PENTAX-FA 50mmF1.4 Classic」を発表した。価格は「HD PENTAX-FA 50mmF1.4」が56,000円、「smc PENTAX-FA 50mmF1.4 Classic」が61,000円。ともに6月9日より発売する。
今回発売する2製品は、1991年発売のフィルム一眼レフ用の標準レンズ「smc PENTAX-FA 50mmF1.4」をベースにしたもの。2本は同じ焦点距離と開放F値ではあるものの、それぞれ描写特性がまったく異なる製品として開発した。
共通の特徴として、焦点距離はフルサイズ機で50mm(APS-C機で35mm判換算76.5mm相当)で、人の視野に近い画角で撮影できることから、スナップ、風景、ポートレートなどに使いやすい。レンズ前面には撥水撥油効果が高いSP(Super Protect)コーティングを施し、汚れが拭き取りやすくなっている。
レンズ構成は6群7枚で、絞り羽根枚数は8枚の円形絞り。レンズ側での絞り設定や、ボディ内モーターによるAFにも対応する。旧製品のKマウントデジタル一眼カメラやフィルム一眼レフカメラでも使える。最短撮影距離は0.45m、最大撮影倍率は0.15倍、フィルター径は49mm。
HD PENTAX-FA 50mmF1.4
HD PENTAX-FA 50mmF1.4は、高性能マルチコーティング「HD コーティング」を採用。より反射が少なく透過率も高いので、逆光などの厳しい撮影条件下でゴーストやフレアの発生を効果的に抑制し、コントラストが高くヌケの良い描写を行う。
サイズ感は、ベースモデルそのままにデザインを一新。DA、D FAレンズに合わせており、Kシリーズのデジタル一眼カメラとの親和性が高い。本体サイズは最大径が約65mm、長さが約40.5mm、重さは約223g
smc PENTAX-FA 50mmF1.4 Classic
smc PENTAX-FA 50mmF1.4 Classicは、50年以上前に設計されたオールドレンズで撮影したかのような個性的な描写が特徴。レンズ設計に意図的なチューニングを施し、強い逆光条件での撮影時に絞り開放で撮影すると「虹色フレア」が写り込む。絞りをF4以上に絞れば、虹色フレアを入れながらゴーストやフレアも抑制可能だ。
デザインは「smc PENTAX-FA50mmF1.4」を踏襲し、外装をブラックのマット塗装で仕上げ、フォーカスリングはつや消しブラックを採用。同社の最近のレンズデザインの特徴となっている緑のレンズリングもあえて入れず、フィルム一眼レフカメラ時代のレトロデザインでまとめた。本体サイズは最大径が約65mm、長さが約37mm、重さは約216g。