iPhone 12シリーズから搭載された充電・アクセサリー規格「MagSafe」。登場から3年目に突入したことで徐々に規格も浸透し、市場には様々なMagSafe対応アクセサリーが流通するようになりました。一方で、ユーザー目線では「なんとなく便利そうなのは分かるけど、何から選べば良いかわからない」という人も多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめしたいのが、アクセサリーメーカーMOFTから発売されている「MOFT Snap スタンドパワーセット」。シンプルで分かりやすい機能と、複数のアクセサリーを組み合わせて使える使い勝手の良さが両立されていて、MagSafeアクセサリーの「はじめの一歩」として最適な製品です。
MagSafeモバイルバッテリー&スマホスタンドという組み合わせに注目
今回紹介する「MOFT Snap スタンドパワーセット」は、以前から人気だった「MOFT Snap-Onスマホスタンド」に加えて、新たに3,400mAhのモバイルバッテリーがセットになった商品。公式サイトでは9,870円で販売中です。
それぞれがMagSafe吸着に対応しているため、単品で使うも良し、2つを組み合わせて充電しつつスタンド機能を活用するも良しといった使い方ができるのが特徴です。
パッケージにはMOFTバッテリーパックとMOFT Snap-Onスマホスタンドのほかに、ドキュメントとバッテリーパック充電用のUSB Type-Cケーブルが付属。充電アダプタは付属していないため別途用意する必要があります。
カラーは今回ご紹介しているブラウンのほか、ブラック、ブルー(ネイビーに近い)、ウィステリア(紫)の4色展開となっています。
高級感漂う容量3,400mAhのモバイルバッテリー
まずはMOFTバッテリーパックからチェックしていきましょう。
MOFTバッテリーパックは容量3,400mAhのモバイルバッテリー。ボディサイズは約95.5×64.5×6mm、重量は約43gと比較的コンパクトに仕上がっていて、小さなボディバックやサコッシュに入れておくにはちょうどいいサイズだと感じます。
バッテリー本体の材質にはヴィーガンレザーが使用されていてしっとりとした手触り。ぱっと見の質感も高く、一見するとモバイルバッテリーには見えにくい高級感があります。
MOFTロゴの下にはバッテリー残量を示すインジケーターが搭載されていて、25%刻みでおおよそのバッテリー残量を確認できるようになっています。
サイドにはそれぞれ、出入力対応のUSB Type-Cポートと電源ボタンが搭載されています。
バッテリーパックから他デバイスへの充電は、MagSafe(ワイヤレス)充電と有線ケーブルを介した充電の2パターンに対応。出力はMagSafe(ワイヤレス)充電の場合が最大7.5W、有線ケーブルの場合が最大10Wです。同様に、バッテリーパックへの入力も最大10Wとなっています。
面白いなと感じたのが、付属品として同梱されていたマグネットタイプのUSB Type-Cケーブルです。マグネット端子側をMOFTバッテリーパックに装着しておくことでワンタッチで充電できる仕組みで、バッテリーを充電するときのちょっとした面倒臭さを解消してくれます。
筆者はこういったマグネットタイプのケーブルを使用するのは初めてだったのですが、この「ワンタッチ」が予想外に快適で驚きました。
実際にMagSafeを介してiPhone 14 Proへ装着するとこのような感じ。バッテリーパックがiPhone本体からはみ出してしまうこともなく、装着しながらiPhoneを操作することも難しくありません。
もちろんMagSafeでない通常のワイヤレス充電(Qi充電)にも対応しているため、ワイヤレス充電対応のスマートフォンやワイヤレスイヤホンなどを充電することも可能です。
先に紹介したようにバッテリー容量は3,400mAhと、スマートフォンのバッテリーを0から100%まで充電できるわけではありませんが、周辺機器の充電や非常時のモバイルバッテリーとしては十分だなと感じました。
スタンド&カードホルダーとして使えるSnap-Onスマホスタンド
続いて紹介するのはMOFT Snap-Onスマホスタンド。こちらは以前より販売されているスマートフォン用MOFTの最新版で、3枚までカードを収納できるホルダー兼スマホスタンドという機能はそのままに、新たにMagSafeに対応した形です。
折り紙のように折ることでスマホスタンドになることが最大の特徴。MagSafeに対応したことで、スタンドとして使用する場合に高さを出した横置きモード・フローティングモードが使えるようになりました。
ただし、MagSafe対応の影響でクレジットカード・ICカードなど磁気の影響を受けやすいカード類が収納できなくなってしまった点には注意しておきましょう。
単品で発売されているMOFT Snap-Onスマホスタンドと比較すると縦方向の大きさが数ミリ程度小さくなっています。
この微妙なサイズのリニューアルによって、Snap-Onスマホスタンドがバッテリーパックとフィットするようになっただけでなく、iPhone 14 Proシリーズのカメラモジュールと干渉しないようになっています。
リニューアル前の製品はカメラモジュールに干渉して一部分がシワになっていたため、細かな部分ですがしっかり改善されているなという印象です。
iPhone 14 ProにMOFT Snap-Onスマホスタンドを取り付けてみました。この状態で指を通せばスマホリング代わりに、テーブルなどに置けばスマホスタンドとして使えるようになります。
MOFTバッテリーパック側にもMagSafeのマグネットが内蔵されているため、バッテリーパック越しにMOFT Snap-Onスマホスタンドを装着することも可能です。普段からこの組み合わせで使うことは少ないかもしれませんが、必要に応じて2つの製品を単体でもセットでも使えるというのはユーザーにとってメリットの大きい仕様です。
筆者も何度か、バッテリーパックで充電しつつスタンド機能を使ってライブ配信を視聴するという使い方を経験しましたが、iPhone本体のバッテリー残量を気にすることなく見やすい角度で動画が視聴できるというのは予想以上に快適でした。
MOFT Snap-Onスマホスタンド(単品)も他社製のMagSafe対応モバイルバッテリーも以前からそれぞれ所有していた筆者。「MOFT Snap スタンドパワーセット」をしばらく使ってみて、MagSafe対応モバイルバッテリーとスマホスタンドの2つが自由自在に合体・分離して使えるというのはよく考えられた製品だなと感じました。
マグネットでくっつくMagSafe規格を上手く活用することで製品自体の拡張性も高いため、今後バッテリーやスタンド以外の製品も登場し様々な組み合わせでモジュール的に使えるかも?などと想像もふくらみます。