お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が14日、公式YouTubeチャンネル「ピース又吉直樹【渦】公式チャンネル」に出演。これまで、“又吉”として生きてきた理由を打ち明けた。

又吉直樹

「【百の三 言えなかったありがとう3】演劇発表会『赤ずきん』で小学生の又吉が物申した結果…後の作家人生に繋がる秘話!あなたの子供も作家になるタイプかも!?」と題した動画内で、自身の名前について語った又吉。小学生のころ、学童に一つ年上の“直樹”くんがいたそうで、「目合うと嫌がらせしてくるんですよ」と吐露。嫌がらせが2~3日続き、堪忍袋の緒が切れた又吉は、思わず“直樹”くんに石を投げ、一人で泣いてしまったと言い、「何であの人は、あんなに俺に干渉してくるんだみたいな」とつぶやきながら、「名前が一緒っていうのが、気にくわなかったみたいで……」と事の真相を明かした。

この出来事から、「あいつが“直樹”なら、俺は“直樹”じゃなくていいなって思ったんですよ。“直樹”嫌やなって。“直樹”いらんわと思って、“直樹”捨てたんですよ。そこから僕は、“又吉”として生きてきたんです」と告白。友人たちの間でも“直樹”と呼ぶ人はいないそうで、「みんな僕のことを“又吉”だと思ってます。僕、“又吉”として生きてきたんです。本当に。芸人になってからも、僕は“又吉”なんで」と強調。嫌がらせをしてきた“直樹”くんに対し、「理不尽なことが世界にあることを、早めに教えてくれた。それが、自分の芸風とかスタイルにつながってるような気もする」「僕が屈折していくきっかけにもなってると思う」と伝えた。

また、“直樹”という名前について、「真っ直ぐな樹って……。子供のころからそうなんですけど、俺似合ってないなと思ってたんですよ(笑)」と語った又吉。「曲がって曲がって屈折しまくって。今戻って真っ直ぐなってんちゃうかな?」とジョークを飛ばしながら、「最近、“直樹”っていいかもなって」とポツリ。少し前に、霧で覆われた山の中に細い杉の木が一本立っている絵を買ったそうで、「“直樹”って、真っ直ぐの太い正直な樹を想像してたけど、暗い山の中の孤立した一本の細い木。この“直樹”の可能性もあるなって、絵を見てハッとして。今は、“直樹”気に入ってます」と笑顔で語っていた。