今年の「夏の高校野球応援ソング/『熱闘甲子園』テーマソング」が、EXILE ATSUSHI、東京スカパラダイスオーケストラのホーンセクション(管楽器)のコラボレーション楽曲「フォトグラフ」に決定した。
105回目を迎える全国高等学校野球選手権記念大会は、8月6日に開幕。今年もABCテレビ・テレビ朝日系列では、夏の高校野球、全力で白球を追いかける球児たちの姿を余すところなく届ける。歴代テーマソングで初のコラボレーションとなる「フォトグラフ」。ATSUSHIが紡ぐ歌詞には、仲間とともに、このかけがえのない夏の一瞬一瞬を心に刻んでほしい、そしてどんな結果になろうとも、それは誇りに思える夏になるんだと優しさに満ちあふれたメッセージが込められた。
ストリーミング、ダウンロードは6月14日に開始。また、原曲を忠実にアレンジした吹奏楽譜の無料ダウンロードがスタートしている。
コメントは以下の通り。
■EXILE ATSUSHI
――今回のコラボレーションのお話を聞いた時の率直な感想はいかがでしたか?
コラボレーションは、なかなかタイミングやご縁が混じり合わないと、実現しにくい時もあるので、スカパラの谷中さんとは長年EXILEとの関わりもありましたし、偶然お会いできたタイミングで何かの運命的なご縁を感じ、ご一緒できてうれしいです。
――「フォトグラフ」に込められた思いは何でしょうか? また、楽曲を制作される中で大切にされたことは何ですか?
高校球児のみなさんが、それを支える周りの仲間や、ご家族など、それぞれの立場からの想いを背負って一生懸命に立ち向かう姿をイメージしながら、それぞれの晴れ姿が、どの部分を切り取ったとしても、笑顔や涙が光り輝いているイメージを大切にしました。
――ATSUSHIさんが学生時代に「熱闘」したことはありましたか?
自分も部活動には熱闘していました。特に中学生の時は好きな人に気付いてもらいたくて、それがとてつもないモチベーションになっていたことを昨日のことのように思い出します。
――東京スカパラダイスオーケストラ ホーンセクションの皆さんの印象、実際に演奏された音を聞いての感想は?
やはり世界中でコンサートツアーをされていらっしゃるグループですし、一体感と、温かみの中にソリッドな音が印象的で、さすが長年一緒に演奏されていらっしゃるグループだと納得させられてしまうような感覚でした。またスカパラさんの熱さみたいなものが、高校球児たちの背中を後押ししてくれるような印象の演奏で、とても素晴らしいコラボレーションをさせていただきました。
――ご体調を崩され、大変な状況で楽曲制作に心血を注がれたと思います。球児もまた、いろんな思いや背景がありながら、それでも夢に向かって突き進んでいます。今のATSUSHIさんから、球児や彼らを支える周りの方々へ、メッセージをお願いします。
人生は本当にいい時もあれば、大変な時もあると思います。今回の大会の結果がどうであれ、一生に一度のこの3年間。そのイメージをやり切ったモノとして、記憶の中のフォトグラフに刻んで、またさらなる次のステージへ向かうような、そんなイメージを持ってくれたらうれしいです。まっすぐに正面からぶつかった想いは、いろいろなことを教えてくれると思います。ボクも歌というものに向き合って、いろんなことを学びました。今が全てじゃないけど、全てを今に懸けられるかけがえのない青春の瞬間を、楽しみながら、謳歌してください。
■東京スカパラダイスオーケストラ ホーンセクション
――今回、ATSUSHIさんとコラボすることになった経緯を教えてください。
谷中敦:僕は EXILEさんの「Ti Amo」というミュージックビデオに出させていただいたり、歌詞も書かせていただいたりして、古い付き合いがあったんですけど、ATSUSHIくんとは連絡先を交換していなくて……。ところが、このあいだばったりATSUSHIくんと会うタイミングがあって、ATSUSHIくんがちょうど「どうしたらいいかなって悩んでるときに(谷中さんに)お会いしたんで、これはお願いするタイミングなのかな」って思ってくれたみたいで、そこからすぐ連絡をもらって。ぜひやらせてくださいという話になりました。
――実際に話をもらったときの心境は?
谷中敦:光栄ですね。かっこいいボーカリストですから、ホントに。素晴らしいアーティストだし、一緒にできるのは幸せだなって思いながらやらせてもらいました。
――どのような思いをこめてアレンジされましたか?
北原雅彦:「熱闘甲子園」のテーマですから熱い思いと、ちょっとノスタルジックな感じも込めつつ、スカパラホーンズのいつもの感じで、楽曲に華を添える感じでアレンジさせていただきました。
谷中敦:応援の歌なので、自分たちホーンセクションが応援の役割を担うというか、チーム感を出すと言う意味では、ホーンセクションはすばらしいですね(笑)。
――レコーディングを終えていかがですか?
NARGO:ホーンセクションというのはボーカルに一番近い楽器じゃないかと自分たちは思ってるんですけれど、ひとつの音を出すのに気持ちを込めるとそれぞれの音が変わって聞こえてくるんですね。ひとつロングトーンを出しても、情熱を込めたか込めないかで音の伝わり方が変わる。「熱闘甲子園」ということで、皆さんを応援する気持ちを込めて歌うように演奏したんで、それが伝わればいいかなと思っています。
――皆さんが学生時代に「熱闘」されたことは?
GAMO:実は、高校球児だったんですよ(笑)。もう何十年も前の話ですけどね、その頃の自分の感じを思い出したりとか、あとは夢を追いかけて甲子園を目指してた高校球児の人たちの感じを思い描きながら……。
谷中敦:野球部で4番ピッチャーでキャプテンで、甲子園の……。
GAMO:まぁまぁ、いいところまでいったんですけど、やっぱり夢はかなわなかったですね。でもその思いは今受け継いで、スカパラというバンドで(笑)。
谷中敦:スカパラは9人ですからね!
GAMO:そうなんですよ! この熱い気持ちが伝わればいいなと思ってやりました。
――ATSUSHIさんの印象は?
谷中敦:自分たちが緊張しちゃうくらい謙虚で、今回もLINEできめ細かく連絡をくださるんで、長文で送られてくるATSUSHIくんのLINEに対して、僕は逆に短い文章になっちゃって申し訳ないなって思うくらい、たくさん熱い思いを語ってくださいました。非常に印象に残りましたね。
北原雅彦:ほんとに気を遣ってくれたよね。ホーンセクションについてもイントロはもう少し目立つところがあった方がいいんじゃないかと気を遣ってくれて、わざわざ尺を伸ばしてくれてとかね。本当にありがとうございます。
■ABCテレビ 有村貴紀プロデューサー
ATSUSHIさんにぜひとも楽曲をご提供いただきたいとの思いから、昨年末から打ち合わせを重ね、楽曲制作に入ってもらいました。そんな中で体調不良となられましたが、コンディションと日々相談し、レコーディングを進めていただきました。ATSUSHIさんは休み休みの中、球児の事を思い描き歌詞を書き上げ、全力で声に想いをのせてくれました。聴いた瞬間に、球児たちの熱いプレーが目の前に広がるような曲に仕上げていただき感謝しかありません。