プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険は5月10日、「2023年の還暦人に関する調査」の結果を発表した。調査は3月13日~15日、1963年生まれの男女を対象にインターネットで行われ、2,000サンプル(性別区分均等)を抽出し、集計した。
まず、全回答者に、還暦を迎えるという実感がわかないかを聞いたところ、77.9%が「非常にあてはまる」「ややあてはまる」と回答。そこで、自身は何歳相当だと思っているのか、心と身体の実感年齢を聞いたところ、「精神的な若々しさ」の実感における平均年齢は46.3歳、「身体的な若々しさ」の実感では平均年齢54.4歳という結果に。
また、嬉しいと感じる還暦祝いを聞いたところ、イベントごとでは「一緒に旅行に行く」(37.4%)、「食事会を開く」(35.5%)が、プレゼントでは「現金」(30.3%)、「旅行券」(22.0%)が上位に。反対に、遠慮したいと感じる還暦祝いは、イベントごとや行為では「赤いちゃんちゃんこを着る」(68.8%)がダントツの1位に。プレゼントでは「記念品(似顔絵・メッセージ入り置き時計・フォトフレームなど)」(26.0%)や「夫婦ペアグッズ(ペア財布・ペア腕時計など)」(25.2%)となった。
次に、今年の還暦人と同年代の1963年生まれの有名人について、還暦に見えないくらい容姿が若いと思う同年代の有名人を聞いたところ、男性有名人では1位「唐沢 寿明さん」、2位「浜田 雅功さん」、3位「川合 俊一さん」、女性有名人では1位「今井 美樹さん」、2位「麻生 祐未さん」、3位「河合 奈保子さん」となった。
また、自身が影響を受けたと思う同年代の有名人では、1位「今井 美樹さん」、2位「松本 人志さん」、3位「唐沢 寿明さん」、4位「浜田 雅功さん」、5位「河合 奈保子さん」が上位に。さらに、ライフスタイルなどをお手本にしたいと思う同年代の有名人でも、「今井 美樹さん」が1位となった。
59歳時点で就労をしている・していた人(1,527名)に、還暦以降の就労意向について質問したところ、81.4%が「65歳以降も働きたい(65歳以降の年齢を回答した人)」と回答。その割合は2年連続で上昇傾向が続き、2023年は調査開始以来最も高く8割を超えた。
また、現段階の貯蓄金額(配偶者がいる場合は夫婦2人分)を聞いたところ、「100万円未満」(25.2%)が最も多かったものの、「3,000~5,000万円未満」(7.6%)、「5,000万円~1億円未満」(7.6%)、「1億円以上」(9.7%)など貯蓄格差が際立ち、平均は3,454万円という結果に。貯蓄金額の平均は、2018年の調査から着実な増加傾向が続き、2023年は3,454万円と調査開始以来、最高を記録した。
さらに、物価上昇の影響を反映してか、生活費として最低限必要だと思う金額は増加に転じ、平均19万円/月に。“ゆとりのある生活”を送るために必要だと思う金額も増加に転じ、平均27万9千円/月となった。
次に、還暦以降(60歳以降)の人生で不安に思うことを聞いたところ、「身体能力の低下(体の病気や寝たきりなど)」(52.2%)、「収入の減少(60歳以降の雇用形態の変更など)」(40.3%)、「判断能力の低下(認知症等脳の病気や車の運転など)」(38.4%)、「自分の介護」(38.1%)位「物価上昇」(32.7%)が上位に。
また、相続について聞いたところ、30.7%が「親からの相続の際に、苦労した経験がある」と回答。特に「相続財産の確認」(29.3%)や「不動産の処分」(28.3%)、「すぐに必要な現金の準備(葬儀代など)」(26.2%)、「遺産分割協議」(22.6%)、「加入している生命保険契約の確認」(19.5%)で苦労した人が多いよう。
一方、自身が亡くなった際に、遺された家族や親族が苦労しないか心配なことがあるか聞いたところ、52.1%が「ある」と回答。特に、「すぐに必要な現金の準備(葬儀代など)」(37.6%)が最も高く、次いで「不動産の処分」(33.2%)、「加入している生命保険契約の確認」(30.8%)が上位に。また、前もって専門家に相談したいこととしては、「不動産の処分」(31.4%)、「相続財産の確認」(27.4%)、「すぐに必要な現金の準備(葬儀代など)」(26.0%)、「加入している生命保険契約の確認」(25.4%)、「相続税の支払い」(21.6%)が上位にあがった。