ゲームプレイに特化したゲーミングスマートフォンというジャンルの製品がいくつか登場しています。日本でも販売されている「REDMAGIC 8 Pro」は高性能であることはもちろん、本体のデザインも進化した「カッコいいスマホ」と言える製品です。普段使いのスマートフォンとして十分な性能を持つことはもちろん、他のスマートフォンにはない魅力を持った製品なのです。
スクエアな形状のREDMAGIC 8 Proは2つのカラバリモデルが存在します。そのうちの1つ、「Void」は背面がスケルトン仕様になっています。本体の内部がそのままシースルーで見えるデザインは目立つこと間違いないでしょう。
スマートフォンとしての性能は群を抜いており、チップセットはSnapdragon 8 Gen 2、メモリ16GBにストレージ512GBを搭載します。ディスプレイをよく見るとフロントカメラが見えず、6.8インチの大型ディスプレイは全画面表示に対応。さらに120Hz駆動、1,300nitsと明るく動画コンテンツの表示などにも優れています。バッテリーは6,000mAhと大型で、45分で満充電できる65Wの急速充電にも対応します。
カメラは5,000万画素の広角を搭載、8K動画も撮れるほど高性能です。800万画素の超広角と200万画素のマクロカメラも含めたトリプル構成は一般的な利用には十分な性能でしょう。背面をよく見ると「REDMAGIC」の文字の部分に色がついていますが、LEDライトが内蔵されており自在な色に光らせることができます。さらにカメラの上に見える空冷ファンも光ります。
空冷ファンは本体の側面から外気を吸入して内部を冷やしてくれます。REDMAGIC 8 Pro唯一の欠点となるのはこの吸気部分があることで、防水には対応しません。その一方で空冷ファンのライト点灯させると、他のスマートフォンにはないゲーム機らしいルックスになります。
クリアなブラックボディーに所々ライトが光るREDMAGIC 8 Proはそのデザイン性だけでも他のスマートフォンにはない美しさを感じます。REDMAGIC 8 Proは「見せるスマホ」でもあるわけです。
本体側面にはゲームモードに切り替えるスイッチを搭載、ゲーム中に余計な通知が来るのを停止し、またゲームに特化した各種設定を一括で行えます。そして何よりもフロントカメラをディスプレイの下に埋め込んでいるため、ゲーム画面を遮る余計なカメラの「穴」がありません。
本体側面左右にあるタッチ式のショルダートリガーはタッチサンプリングレート520Hzと高速に反応。ディスプレイのほうも960Hzと、ゲーム操作を快適に行える仕様になっています。さらに本体内部は11層からなる「ICE 11.0冷却システム」が搭載されているので本体発熱を最小限に抑えてくれます。
さてディスプレイの下に埋め込まれたフロントカメラ「UDC(Under Display Camera、アンダーディスプレイカメラ)」はどの程度の性能なのでしょうか。実はこのUDCはREDMAGICシリーズを展開するnubia社の親会社、ZTEが世界で初めて実用化したもの。日本では楽天モバイルから発売された「Rakuten BIG」がZTE製で、UDCを採用していました。
REDMAGIC 8 ProのUDCは第二世代の新しいものとのこと。ディスプレイの画素の下に1,600万画素のカメラを配置しており、撮影した画像はAI処理が施され自然な仕上がりとなります。実際に自撮りを行ってみたところ、一般的なスマートフォンとほとんど変わらない写り具合でした。このまま無加工でSNSでシェアするのも問題無さそうです。
ゲーミングスマートフォンはゲームユーザー向けのものというイメージがありますが、REDMAGIC 8 Proのクールなデザインや画面を一切遮らないUDCの採用などは、ゲームユーザー以外にも十分興味を惹く魅力ある製品に見えると思います。ゲーミングPCの世界でもRAZERはライフスタイルブランドとして衣類も販売するなど、デザイン性の高さからファッション分野へも進出しています。人とは違うスマートフォンを求めている人に、REDMAGIC 8 Proは一つの選択肢になりそうです。