関東でグランピング事業を展開する企業「HAMIRU」は、小湊鐵道から譲渡された廃車「キハ203」(キハ200形)を千葉県市原市の高滝湖グランピングリゾートで展示保存し、5月1日から宿泊者向けに公開している。

  • グランピング施設内に設置された「キハ203」

高滝湖グランピングリゾートは、廃校となった旧高滝小学校を市原市から借り受け、2021年4月に開業した施設。年間2万人以上を集客している。

同施設内に設置された「キハ203」は、1963(昭和38)年4月に運行を開始し、2020年に運行終了するまで57年間走り続けた車両。特徴的な色や外観は市原市の田園風景と相性が良く、長年にわたり地域や鉄道ファンに愛されてきた。

  • 「キハ203」搬入の様子

  • 新線に切り替える前日、高滝駅付近を走る小湊鐵道の列車

設置場所は、1988(昭和63)年の高滝ダム建設にともない小湊鐵道の線路が付け替えられるまで線路があった場所。「キハ203が運行を開始した場所に帰ってきたような歴史が感じられる」(HAMIRU)とPRしている。

「キハ203」の公開を記念したSNSキャンペーンも実施する。高滝湖グランピングリゾートのTwitterアカウント(@takatakiko0836)をフォローし、キャンペーン投稿をリツイートすると、抽選で1組2名を高滝湖グランピングリゾート(1泊2日)に招待する。小湊鉄道1日フリー乗車券と里見駅限定駅弁のセットも10組20名に当たる。キャンペーン期間は5月19日23時59分までとなっている。