「呼びタメ」という言葉を聞いたことがありますか? 「呼びタメ」は、インターネットやSNSを中心に使われている若者言葉の一つです。本記事では、「呼びタメ」の意味や使い方・例文、「呼びタメ」を使うときの注意点などをまとめて紹介します。

「呼びタメ」の意味とは

  • 「呼びタメ」の意味とは

「呼びタメ」とは、敬称を付けずに相手の名前を呼び捨てし、敬語を使わずにタメ口で会話することを意味します。「呼び捨て」と「タメ口」を掛け合わせてできた言葉です。

主に、インターネットやTwitter・TikTokなどのSNS上で若者を中心に使われています。

「ちゃん付け」はあり?

  • 「ちゃん付け」はあり?

呼び捨てではなく「ちゃん付け」で呼びたい場合もあるでしょう。特に「ちゃん付け」は不可というルールはないので、タメ口で会話しているのであれば、呼び方は「ちゃん付け」であってもOKです。いきなり相手を呼び捨てすることに抵抗がある人は、まずは「ちゃん付け」で呼んでみることをおすすめします。

「呼びタメ」を使う理由

  • 「呼びタメ」を使う理由

若者が「呼びタメ」を好んで使う背景には、どのような理由が考えられるのでしょうか。

敬語だと堅苦しさを感じる

親しい間柄であるにもかかわらず敬語で話していると、堅苦しさを感じることがあります。相手との距離を感じたり、よそよそしいと感じたりする人も多いでしょう。

「呼びタメ」では、敬語を使わないのでこのような堅苦しさを感じることもありません。気楽に話せるようになることで、相手との距離も縮められます。

話し方を変えるのが面倒くさい

「呼びタメ」を使う理由として、人によって話し方を変えるのが面倒くさいという点も挙げられます。

人によって敬語にしたりタメ口にしたりと、言葉を使い分けるのが面倒くさいと感じる人は少なくありません。特にインターネットやSNSなどの不特定多数の人と同時にやり取りをする際は、使い分けるのが困難です。「呼びタメ」で統一してしまえば、そういった面倒な状況を一気に解決できます。

敬語を知らない

「呼びタメ」を使いたがる人の中には、そもそもあまり敬語を知らないという人も一定数います。敬語を使われてもピンとこない言葉が多いため、普段から使い慣れているタメ口を使って話せるほうが気楽で良いという考えなのでしょう。

「呼びタメ」の使い方・例文

  • 「呼びタメ」の使い方・例文

「呼びタメ」は実際どのように使うものなのでしょうか。ここでは、「呼びタメ」の使い方と例文を紹介します。

SNSのプロフィールや投稿

「呼びタメ」はTwitterやTikTokなどのSNSで、プロフィール欄や投稿内のハッシュタグなどで活用します。自分自身が「呼びタメ」でよいと伝えるだけでなく、相手に「呼びタメ」でよいか尋ねる場合にも使います。

Twitterで使える「呼びタメ」の例文

「呼びタメ」という言葉をよく見かけるTwitterでの例を参考に、使い方を解説しましょう。

・呼びタメ大歓迎

「呼びタメ大歓迎」は、呼び捨てもタメ口も大歓迎ということを周知したいときに使います。プロフィール欄だけでなく、ツイートに使用することも可能です。また、ハッシュタグにして拡散するケースもあります。

「呼びタメ大歓迎」以外に、「呼びタメ歓迎」「呼びタメOK」や「呼びタメ大丈夫です」「呼びタメ◯」などさまざまなバリエーションがあるので、自身の好きなものを使いましょう。

そのほか、今後「呼びタメ」でコミュニケーションが取れるかどうかを確認する場合に「呼びタメOKでしたら教えてください」「呼びタメ◯or✕」といった使い方もします。

「呼びタメ」を使うときの注意点

  • 「呼びタメ」を使うときの注意点

相手との距離を縮めるために使う「呼びタメ」ですが、使い方を間違えると逆に相手に距離を置かれてしまう可能性もあります。ここでは「呼びタメ」を使うときの注意点を紹介するので、使う前に確認しておきましょう。

タメ口が苦手な人もいる

シンプルに、タメ口が苦手という人は決して少なくありません。年下からタメ口を使われるのが嫌、年上にタメ口を使うことに抵抗を感じる、どちらのケースも考えられます。

また、仲良くなっていない段階でいきなり「呼びタメ」の可否を聞いてくるのは失礼だと感じる人もいます。断られたり不快に思われたりする可能性があることを念頭に置いて使うようにしましょう。

年下から提案するのはOK?

出会ってすぐに年下から年上の人に「呼びタメ」の提案をすると、礼儀のない人と思われる可能性があります。状況によっては相手に嫌われてしまったり、怒らせてしまったりすることもあるでしょう。

ある程度仲良くなった状態であれば年下から提案してみるのもアリですが、基本的には年下から「呼びタメ」の提案があるまで待つほうが無難です。自分は相手と仲良くなったと思っていても、相手はまだそう思っていない場合もあります。相手との関係を良好に保つためにも、年下からの「呼びタメ」の提案は慎重に行いましょう。

実際に会うときも「呼びタメ」でいい?

SNSでは、実際に会ったことがない人とも友達になることがあります。そんな相手と現実で初めて会ったとき、SNS上で「呼びタメ」を使っていても、同じように話すべきか迷う人が多いでしょう。

相手によって捉え方はさまざまですが、初対面の場合はまず敬語を使うのが無難です。話しにくさを感じるようであれば、少し慣れてきた頃に「いつもタメ語だから敬語だと違和感あるね!」などと言ってみるといいかもしれません。

「呼びタメ」を上手く活用して相手と仲良くなろう!

  • 「呼びタメ」を上手く活用して相手と仲良くなろう! 

「呼びタメ」の意味や使い方、注意点などを紹介してきました。

上下関係を意識しない「呼びタメ」は上手く活用することで、相手と早く距離を縮めることができます。仲良くなりたい相手がいる場合は、自分から提案してみるのもいいでしょう。

ただし、中には「呼びタメ」が苦手な人や失礼だと感じる人もいるので、相手への配慮を忘れず、上手く距離感を測りながら提案しましょう。