iPhoneで文章を入力するとき、行頭が必ずアルファベット大文字になるのですね? それが気に入らないのであれば、「設定」→「一般」→「キーボード」の順に画面を開き、「自動大文字入力」スイッチをオフ(緑→白)に変更すればOKです。
ところで、設定次第で行頭が必ず大文字になるという理解には、少し語弊があります。この「自動大文字入力」スイッチは、正確にいえば「ローマ字入力でカーソルが文の先頭にあるとき自動的に↑が押された状態にする」ためのもので、動作を正しく理解していればいろいろな応用が可能です。
まず、大文字から始まる英単語の入力頻度を考えましょう。低いと自動的に大文字入力になるのは煩わしく感じるかもしれませんが、高ければ設定を残したほうがいいかもしれません。自動的にシフトキーが押された状態になるだけのこと、もう一度シフトキーを押して通常モードに切り替えればいいのです。いちいち「自動大文字入力」スイッチをオフにする必要はありません。
カーソルが文の先頭にあるときにシフトキーが押された状態になることもポイントです。この仕様を逆手にとれば、「.(ピリオド)」に続けて空白(スペース)を入力するだけで、ソフトウェアキーボードは文の先頭にカーソルがあると推定し、自動的にシフトキーが押された状態になります。大文字を入力したいからといって、わざわざ改行する必要はありません。
それに、いつでも自動的にシフトキーが押された状態になるわけではありません。Safariのアドレスバーやデスクトップ検索機能のSpotlightバーなど、シフトキーが押された状態にならない機能/アプリも少なからず存在します。
WEBサイトによっては、「自動大文字入力」スイッチをオンにしていても先頭が大文字にならないことがあります。これはHTMLのautocapitalize属性と呼ばれる機能で、これを有効にした入力フォームでは自動的にシフトキーが押された状態にはなりません。