弁護士ドットコムは5月8日、「チャット型AIツールの利用」に関する調査結果を発表した。調査は4月4日〜9日、弁護士ドットコムの登録弁護士146名を対象にインターネットで行われた。
ChatGPTの利用状況について尋ねたところ、「知っているが未使用」(39.7%)が最も多く、次いで「業務・私的に活用」「私的に活用」と活用自体したことがあるは28.8%という結果に。
具体的な使い方としては、「メール文案作成」「法律相談の回答の概要の作成」「契約条項の確認 込み入った事案の類似判例の調査」「音声の文字起こし。必要書類のリスト化、関連判例の抽出」「一般論(非法律事項、法律事項問わず)の概略の説明」などがあがった。
また、弁護士業務にAIが導入される期待感と不安感について尋ねたところ、73.9%が「やや期待している」「期待している」と回答。特に、「判例などの調査」(80.1%)や「依頼者・相談者らからの聞き取りの文字起こしや要点整理」(74.0%)といった作業効率への期待が大きいよう。一方で、不安要素としては「事実関係や法律上の間違い」(76.0%)や「守秘義務や情報漏洩」(67.8%)など、とこちらも弁護士業務に関するものが上位となった。