INTLOOPは5月8日、「ChatGPT」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は4月11 日~21日、同社運営の「High Performer Consultant」に登録している20~60代の男女323名を対象にインターネットで行われた。
「現在のクライアントワークにChatGPTを利用していますか?」と尋ねたところ、4割近くの人が利用していると回答。そのうち「頻繁に利用している」と答えた人は13.6%で、現状ではまだ業務に浸透している段階ではないよう。
一方で、ChatGPTを利用した約9割の人が業務効率化につながっていると感じていることが明らかに。どのような業務に利用しているかを聞くと、「情報収集」(90.2%)が9割を占め、次いで「資料作成」(57.4%)、「クライアントの戦略立案」(24.6%)と続き、企画のための情報収集から発展させた活用に至っているケースも増えてきていることが伺えた。
次に、「ChatGPTによりコンサルタント業務がなくなる不安がありますか?」と質問したところ、22.9%が「不安を感じている」と回答。しかし、「とても不安を感じている」という人は4%に過ぎず、クライアントの課題や環境により提案内容が多様になるコンサルティング業務において、ChatGPTが担う部分は少ないと感じている人が多いよう。
また、「ChatGPTによって生まれる新たなコンサルタント業務としてどのようなものがあるか」と聞くと、「ChatGPTを活用したクライアントの業務効率化」(78%)、「ChatGPTを活用したコンテンツ企画」(54.8%)、「ChatGPTを活用した事業戦略立案」(46.7%)が上位となり、積極的な導入が進む定型的業務支援などの効率化における活用に加え、高度な業務への活用可能性を感じている人も多いことが明らかに。
さらに、「ChatGPTの学習のためのデータセット作成」(43%)、「ChatGPTを利用する際の倫理・社会的責任に関する課題解決」(41.5%)と続き、多くの企業が関心を持ちながらも課題としている「ChatGPTの正しい使い方」にニーズを見出している人も多いことがわかった。