ソニーは、ハンドルとキャリーホイールを備え、屋内外で使える大型ワイヤレススピーカー「SRS-XV800」を5月19日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭価格は80,000円前後を見込む。カラーはブラック。
「大人数や広い場所でも十分な音量・音圧」、「充実の外部入力」を必要とする層をターゲットにした、新しいコンセプトの大型ワイヤレススピーカー。縦置き/横置きのどちらにも対応する頑丈なボディに、約60mm径のドームツイーター3基(フロント)、約40mm径のドームツイーター2基(リア)、約160mm×160mmの矩形ウーファー2基、デジタルアンプS-Masterを内蔵。学校の体育館くらいの広さにも響き渡るほどの大音量で音楽を鳴らせるとする。
ソニーではこれまでに、クリアな高音質と大音圧を特徴とするBluetoothスピーカー「SRS-XP500」(直販50,600円)と「SRS-XG500」(同57,200円)、「SRS-XG300」(同39,600円)をラインナップしており、それらの上位機種として今回新たにXV800を投入。学校やダンススタジオ/教室、カルチャースクールといった教育・文化施設をメインターゲットに据えつつ、ホームパーティーやキャンプなどで使いたいファミリー層にも訴求していく。
実際にXP500とXV800を並べて、数メートル離れた交互に音を聴いてみた。XV800ではXP500とは比べものにならないほどの、ケタ違いの大音量を鳴らせることが分かる。その音量の迫力でグイグイ押すだけでなく、横方向や縦方向への音の広がり感や臨場感も圧巻で、XP500とはまるで違う。ソニーでは、XV800は体育館のような広い空間で、XP500は教室くらいの広さで使うことを想定しているようだ。
XV800のサウンドを実現するのが、大口径のスピーカーユニットだ。ウーファーの振動板は丸形ではなく、矩形(角を落とした四角形)の「X-Balanced Speaker Unit」を搭載し、歪みの少ないクリアな音を実現。また、S字型のバスレフ採用で胸にズンズン迫るような量感ある低音を鳴らせるようにしている。
フロントのツイーターは縦横の設置状況にあわせて3基のうち2基を使用するよう設計。さらに背面にも2基のドームツイーターを装備して、奥行きのあるサウンドを実現しており、スピーカーの後ろにいてもパワフルなサウンドが楽しめた。
音楽の入力端子の豊富さも特徴で、ステレオミニのアナログ入力×1、マイク・ギター入力×2、光デジタル音声入力×1を装備し、USBメモリーなどの音楽を再生できるUSBポートも1基備える。XV800に別売のマイクなどをつないで広い部屋や屋外でアンプのような使い方をしたり、カラオケスピーカーとして使える。
BluetoothコーデックはSBC、AAC、LDACをサポート。2台の同じスピーカーを連携して鳴らすステレオペアや、対応する複数台のBluetoothスピーカーを最大100台まで同時接続できる「パーティーコネクト機能」(SBCコーデック接続)にも対応する。スマートフォンアプリ「Music Center」と連携して各種設定をスマホから行うことも可能。
ライティングLEDを内側に仕込んだ大きなハンドルを上下(横置き時は左右)に装備し、音楽に合わせてリズミカルに発光。本体に反射して間接照明のように周囲を淡く照らす。さらに「Fiestable」アプリ(英語のみ)から音楽に合わせて光り方を変えたり、DJエフェクトをかけるといった各種操作・設定も行える。
BRAVIAなどの薄型テレビと組み合わせて、ミュージックビデオや映画など、テレビで見ているコンテンツを迫力ある低音で楽しむ「TV Sound Booster」モードも装備。テレビから音を出しつつ、光デジタル接続したXV800のリアツイーターからの高音を壁や天井に反射させて、音場を広げられる。なお、同モードは光ケーブル接続時のみ使え、Bluetooth接続では機能しない。また、同モードにおいてXV800のフロントツイーターは駆動しない仕様になっている。
連続再生時間は最長約25時間。本体上面にタッチパネルを備え、各種操作が可能。また、iPadなどのタブレット端末とXV800を組み合わせて使うときに、タブレットをXV800の上に立てかけて置けるよう、上面にくぼみを付けている。屋内外で使えるよう、縦置き時でIPX4、横置き時はIPX2の防滴設計を採用。持ち出し時にも便利なキャリーホイールを底面に備える。縦置き時の本体サイズは317×375×720mm(幅×奥行き×高さ)、重さは約18.5kg。