やらなくてはいけないことがあるのに、やる気が出ないと悩んでいませんか。

本記事ではやる気が出ないときにどうしたらいいのか、その対処法や、やる気が起きない原因、やる気がないときにやってはいけないことなどを紹介します。

  • やる気が出ないときはどうするか

    やる気が出ないときの対処法や、原因、やってはいけないことなどを紹介します

やる気が出ない原因とは?

やる気が出ない原因は人によってさまざまです。ここからは、あなたがなぜやる気が出ないのか、その原因を探ってみましょう。

生活習慣が乱れている

生活習慣の乱れは、やる気が出ない要因となり得ます。十分な睡眠や栄養バランスの整った食事、適度な運動が大切です。

例えば、夜更かししたり、なかなか寝られなかったりした次の日は疲れを残すことになり、心身に影響が出てくるでしょう。また、偏った食生活ではエネルギーが湧かず、運動不足ではリフレッシュできないことなどで、やる気が起こりづらくなります。

疲労やストレスがたまっている

精神的疲労や肉体的疲労がたまっていると、モチベーションは上がりにくいものです。仕事など、やるべきことにも集中しづらくなります。

また大きいストレスや悩みがあると、そのことばかり考えてしまい、他のことに気持ちを向けることが難しくなります。

評価されていないと感じている

自分の成果や努力したことに対して、評価されていないと感じると「働く意味」「家事をする意味」など、何かを行う理由を見失い、やる気が低下します。

仕事の場合は、上司からの適切な評価がない場合、昇進や給与・ボーナスなどに影響が出てきます。そのやりきれなさは精神的に落ち込んだり、自信を失ったりすることにもつながります。

優先順位ややり方が分からない

やるべきことが多く優先順位が分からない、または具体的に何をどのようにしたらいいのかが分からないときにも、やる気は起こらないものです。

例えば、家の大掃除をするとイメージしましょう。

「大掃除って、どこをやればいいんだろう?」「どこからやればいいんだろう?」「そもそもどんな道具や洗剤が必要なの?」「よく分からないし大変そう…」など、掃除に慣れていなければ、手順ややる内容がわからず、結局「どうしよう…」と悩んで終わってしまうのです。

病気が原因の場合も

長期間やる気が起きない、だるいなどの場合、うつ病や自律神経失調症などの病気が隠れている可能性もあります。

これらは誰でもなり得る病気で、「自分は大丈夫」とは言い切れません。少しでもおかしいと感じたら、医療機関を受診することをおすすめします。

やる気が出ないときの対処法とは

やる気が出ないと、やるべきことができなかったり焦ったりしてしまうものです。そこで、やる気を出すための対処法を紹介します。あなたに合った「やる気を出す方法」を見つけてみてください。

まずは小さなことからやってみる

やる気が出ないけれど、どうしてもやるべきことがある場合は、まずは小さなことからやってみることをおすすめします。

心理学では「ベイビーステップ」といい、ハードルをとことん下げて、赤ちゃんのよちよち歩きのようなわずかな一歩から始めてみることが、やるべきことをやるために大切だとされています。

またやる気が出なくても、「作業興奮」といってとりあえず手と頭を使って何かをするうちに、脳が刺激されてやる気が出てくるといわれています。

勉強ならとりあえず本を開いてみる、仕事ならとりあえずパソコンの電源を入れるなど、小さなことをやってみれば、あとはその後の作業も意外と進むかもしれません。

いったん休んでみる

忙しくタスクをこなす毎日では、心身に疲れがたまっている状態かもしれません。やる気を出すためには、あえていったん休んでみることも大切です。

有給休暇を消化してゆっくりと睡眠をとったり、家事代行を頼んだりすることで体を休める方法もあります。いつも勉強する時間に思い切って何もしないことを選択してみるのもいいでしょう。

運動で身体を動かしてリフレッシュする

身体を動かしてリフレッシュすると、よく眠れたり、落ち込んだ気持ちを発散できたりするため、やる気がみなぎってくるでしょう。

疲れが残るような過度な運動ではなく、あなたにとって適度な運動を日常に取り入れてみてください。

オンオフを切り替える

仕事とプライベートのオンオフを上手に切り替えられていない場合は、きちんとプライベートの時間を確保することも大切です。

例えば、家にいるときでも仕事のことばかり考えていたり、仕事帰りに気を遣う上司と頻繁に飲みに行ったりしていると、一見くつろいでいるように見えて全く休めていません。

終業後は社用携帯電話の通知を切る、負担に感じる飲み会は断るなど、公私を分けて、メリハリのある生活を心掛けましょう。

コーヒーを飲んでドーパミンを増やす

やる気が出ないときには、コーヒーなどを飲むのも一つの方法です。コーヒーなどに含まれるカフェインが、やる気を出すために重要なドーパミンの量を増やすことで、やる気が出てくるといわれています。

コーヒーの他にも、紅茶やエナジードリンクなどにもカフェインは含まれているため、好きな飲み物で気合を入れてみるといいでしょう。

ただし、カフェインの取り過ぎは健康に良くないため、適量を摂取することが大切です。

転職や異動などで環境を変えることを検討してみる

やる気が出ない原因が明確であり、仕事関係である場合は、仕事環境を変えることも一つの方法です。例えば成果を出しているのに会社で評価されないことがやる気の出ない一因だとわかっているなら、転職や異動、人事部と相談することなどで解決するかもしれません。

他にも、接客をしたくて入社したのに実際は細かい事務作業ばかりだったというような環境では、自分の適性を生かしきれていない可能性があります。

環境を変えることは勇気と労力がいることです。しかし、この先も長く付き合っていく仕事の時間をつらく過ごすより、環境を変えることを前向きに考えてみると、気が楽になるかもしれません。転職サイトをのぞいてみるだけでも、自分の可能性が広がるでしょう。

  • やる気が出ないときのNG行動

やる気が出ないときにやってはいけない行動

やる気が出ないときに避けた方がいい行動があります。どれもついやってしまいがちなことですが、意識して避けるようにしましょう。詳しく説明していきます。

やる気の出ない自分を責める

「やらなきゃいけないのに、やる気の出ない自分はダメな人間だ」など、自分を責めるのはやめましょう。自分を責めて、自己嫌悪に陥り、さらにやる気が出なくなるという負のループにはまってしまう可能性があります。

誰にでも心身が不調な時はあります。「こんな日もあるよね」と、やる気が出ない事実をしっかり受け止めつつ、普段頑張っている自分を褒めてあげましょう。

他人と比較する

やる気が出ないときに、他人と比較するのはやめましょう。気分が落ち込んでいるときほど、他人と比較することで自分を卑屈に思い、劣等感が募っていくばかりです。他人と自分は違うと、割り切ることが大切です。

「あの人はうまくいってばかりでいいなぁ…」などと、SNSを見て落ち込む自分を止められないのであれば、「通知を切る」「電源を切る」などして、SNSはしばらく見ないようにするのも手です。

感情の赴くままに重大な決断をする

やる気が出ないときは何もかもが面倒くさく、情報収集や比較検討、冷静な判断などができない状態になっている可能性があります。

やる気が出ない原因が明確で、それを解決するための決断や行動はいいのですが、漠然とした不安や無気力から逃れたいという理由で、なんとなく環境を変えようと重大な決断や行動をすることは、あまりおすすめしません。もしかすると状況が悪化する可能性もあります。

急ぎの場合はやむを得ないですが、そうでない事柄に関しては、ざっくりと希望や候補などを出すまでにとどめ、ある程度自分の状況が良くなってきたら判断するという方法がおすすめです。

やる気が出ないときも焦らずに

「どうしてもやる気が出ない」という日は誰にでもあります。

コーヒーを飲んで、運動をして、リフレッシュができたら、やらなければならないことに向けて、少しでもいいのでとりあえず着手してみましょう。

もしできなくても、不安にならないでください。きっと今は一休みするときですから。今まで自分がやってきたことを思い出して、「私はこんなにも頑張った」と自らを褒めてあげながら、ゆっくり心身を休めましょう。

今まで一生懸命やってきたことは、きっとあなた自身の力となっているはずですよ。