ガーミンが4月4日に発売した、ランニングGPSウォッチ最上位モデルの「Forerunner 965(フォアランナー 965)」。前モデルからの大きな進化点として、新たにAMOLED(アクティブマトリクス式有機EL)ディスプレイを搭載し、鮮やかで見やすい表示になったことが挙げられます。
同社によると、2023年3月に東京ビッグサイトで開催した「東京マラソンEXPO 2023」で展示したところ、試用者から「画面が綺麗で見やすい」「走っている最中のチラ見でも情報がわかる」といった声があがったそう。今回、AMOLEDディスプレイを含めたForerunner 965の「推し」ポイント5選を、ガーミンが開催したForerunnerシリーズ発表説明会で聞きました。
Forerunner 965の概要
- サイズ:47.2×47.2×13.2mm
- 重さ:53g
- ディスプレイ:直径1.4インチ (35.4mm)、タッチ対応AMOLED
- 解像度:454×454ピクセル
- カラー:Black(ブラック)/White(ホワイト)/Amp Yellow(アンプイエロー)
- 価格:84,800円
推しポイント1:初のAMOLEDディスプレイ搭載
Forerunner 965(および、同時発表されたForerunner 265/265S)は、「Forerunner」シリーズで初めてAMOLEDディスプレイを搭載しました。画面サイズは1.4インチ。AMOLEDディスプレイの採用により、従来の半透過型MIP(メモリインピクセル)ディスプレイと比べ、格段に鮮やかさが増しています。これにより、ランニング中でも情報を視認しやすくなりました。操作はタッチ操作/ボタン操作の両方に対応しています。
推しポイント2:レースウィジェット
ガーミン最上位のGPSウォッチであるForerunner 965は多彩なトレーニング機能を備えていますが、「レースウィジェット」もその1つ。レースや大会といった目標や目標タイムをアプリで設定すると、目標までの期間や、必要なトレーニングの量と強度の管理、進捗の把握などが行えます。レースに向けてタイムを上げることを目指し、体調を整えることに役立てられる機能です。
推しポイント3:おすすめワークアウト
「おすすめワークアウト」は、トレーニング状況やその負荷、Vo2 Max(最大酸素摂取量)、現在の回復状況などを総合し、自動でおすすめのワークアウトを提案してくれる機能。まるで自分の専属トレーナーのような機能ですが、従来はワークアウト当日のみの提案だったところ、最新のForerunnerシリーズでは7日間分のワークアウトを提案してくれるようになり、週単位のトレーニング計画を立てやすくなっています。
推しポイント4:リアルタイムスタミナ
「リアルタイムスタミナ」は、ランニング中に「今のペースでどれくらい走れるか」を%で表示する機能。現在のペースを基にした表示のほか、休息や回復活動で到達できるスタミナの上限を示す「潜在的なスタミナ」もリアルタイムで表示されます。リアルタイムスタミナ機能により、ちょうどスタミナを使い切った状態でゴールできるよう、走りながらペース配分を視覚的に調整できます。
なお、最大スタミナ量はランニングを重ねると使用者の状況に合わせて変動。最初はある程度Forerunner 965を使って、ランニングデータが集まった(Vo2 Maxの推定値が設定されている)後に表示されるようになります。
推しポイント5:ラウンドトリップコース
「ラウンドトリップコース」は、希望の走行距離と進行方位(東西南北/自動)を入力すれば、走り切るとスタート地点に戻る周回型のランニングコースを自動で最大3つ提案してくれる機能。上のリアルタイムスタミナと同じく、フルカラー地図機能を備えたForerunner 965/955ならではの機能です。
必ずスタート地点に戻れるため、特に旅行先での“旅ラン”や出張先での走行など、知らない土地でのランニングにおすすめとのこと。走行中には現在地を地図上に表示させ、ナビゲーションも可能。残り距離や方角、高度といった情報も確認できます。
筆者は普段ガーミンのAMOLEDディスプレイ搭載スマートウォッチ「Venu Sq 2」を使用していますが、今回のForerunner 965も画面の鮮やかな発色が印象的でした。ディスプレイが1.4インチと大型のため、明るい昼のランニングでも視認しやすいと思います。
本体はチタンベゼルに加え、カバーガラスにコーニング「Gorilla Glass DX」も採用し頑丈な印象を受けました。Forerunner 965はランニングを中心としたトレーニング機能のほか、健康モニタリング機能も充実した本格ランナー向けの最上位モデル。今使っているスマートウォッチからのステップアップにおすすめです。