JR東日本の特急形電車185系を使用した臨時列車の特急「あしかが大藤まつり号」が、4~5月の計6日間(ゴールデンウィーク期間も含む)にわたり運転された。車体側面に緑色の斜めストライプを施した185系B6編成が大船~桐生間を往復した。

  • 臨時列車の特急「あしかが大藤まつり号」。今年は185系B6編成(6両編成)を使用して運転された

185系は国鉄時代の1981(昭和56)年にデビュー。2021年3月のダイヤ改正で特急「踊り子」や「湘南ライナー」の定期運用から引退し、その後も臨時列車やイベントなどに使用されたが、車両の老朽化等による廃車も進められてきた。現在は車体側面に緑色の斜めストライプを施したB6編成、「新幹線リレー号」が活躍した当時のカラーリングを再現したC1編成の2編成が残るのみだという。

「あしかが大藤まつり号」は、「あしかがフラワーパーク」(栃木県足利市)で開催される「ふじのはな物語 -大藤まつり-」に合わせて運転される臨時列車。昨年は4~5月の計10日間、大船・上野~桐生間で上下各2本を設定し、E257系(5両編成)を使用した。

  • 「あしかが大藤まつり号」は東海道線・上野東京ライン・宇都宮線と両毛線を経由し、大船~桐生間を往復した

今年は4月22・23日と5月3~6日の計6日間、大船~桐生間で上下各1本の設定とされ、185系B6編成(6両編成)を使用。残りわずかとなった185系の臨時列車ということもあり、鉄道ファンらを中心に注目を集めた様子だった。運転当日、185系B6編成は「臨時特急」と記されたシンプルなヘッドマークを掲げ、大船駅から東海道線・上野東京ライン・宇都宮線(東北本線)を走行。小山駅通過後、両毛線に入り、途中のあしかがフラワーパーク駅などに停車しつつ、桐生駅までの区間を往復した。