リクルートの調査研究機関『ジョブズリサーチセンター(JBRC)』は、「女性の就業に関する1万人調査2023」の結果を発表した。同調査は2月14日~20日、全国18~69歳の女性1万人を対象に、インターネットで実施した。
非就業者(3,980人)に、今後の就業意向について聞くと、30.7%が「すぐにでも職業を持ちたい」「よい仕事があれば職業を持ちたい」と回答した
非就業者のうち、最近1年間(2022年3月~2023年2月)で実際に仕事探しをしたか尋ねると、17.5%が「仕事探しをした」と答えた。そのうちの6割は「仕事探しをしたが、見つからずに、現在も仕事探しの最中」「現在は仕事探しをやめている」と回答している。現在は非就業だが、働きたいと思っている人や実際に仕事探しをしている人でも、仕事が見つからない人が一定数いることがわかった。
非就業者の現在働いていない理由は、「家事、育児、介護などで働く時間がないので」(18.5%)、「経済的に働く必要がない、働かなくてもやっていけるので」(13.6%)、「仕事をする自信がないので」(13.5%)が上位3項目だった。
特に、子育て世代の30代・40代では「家事、育児、介護などで働く時間がないので」が多く、ブランク期間が長くなると「仕事をする自信がないので」の回答が多い。希望就業時間を聞くと、「4時間程度」を希望することが多いこともわかった。
非就業者が就業にあたり感じる不安について尋ねたところ、「人間関係においてうまくやっていけるか」(41.9%)が最も多く、「体力面で感じる不安」(40.2%)が続いた。「自分には何ができるかわからない」「仕事をするにあたって足手まといにならないか」といった不安も多く、特に就業意向の高い「すぐにでも職業を持ちたい」層にこの傾向が見られた。
仕事を選ぶ際に重視する項目の上位は、「安心して働けそうであること」(72.9%)、「休暇をとりやすいこと」(67.5%)、「通勤の便が良いこと」(67.4%)だった。「たいへん重視する」「重視する」と回答した項目のうち、コロナをきっかけにより重視するようになったものを聞くと、「安心して働けそうであること」(22.9%)、「休暇をとりやすいこと」(20.8%)、「長く働けそうであること」(17.2%)が多かった。