『仮面ライダー555』の放送20周年を記念したイベント「『仮面ライダー555』20th Anniversary EVENT 555×20」が、5月5日にグランドプリンスホテル新高輪で行われた。主人公・乾巧を演じた半田健人をはじめ、ヒロイン園田真理を演じた芳賀優里亜、脚本の井上敏樹氏、田崎竜太監督、白倉伸一郎プロデューサーが登壇した。

令和5年5月5日という、「5」が3つ並ぶ記念日に開催された本イベント。20周年記念ながら、1600人分のチケットが即完売するなど、開催前から根強い人気ぶりをのぞかせるとともに、ファンの熱い期待が寄せられていた。

会場の観客を前に、まずは20年前のTVシリーズ『仮面ライダー555』最終話の約15分の映像が流れた後、半田と芳賀が登場。半田が「20周年という記念すべき年が偶然にも令和5年に重なっていて夢が叶った。そんな1日です。今日はありがとうございます」と喜びを語り、芳賀は「お久しぶり。今日という特別な日にみなさんと時間を共有できるとは思っていませんでした」と笑顔で挨拶した。

その後、最新Vシネクスト『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』が2024年に期間限定上映とBlu-ray&DVDの発売決定がステージ上でサプライズ解禁され、観客からは驚きのどよめきが起こった。

そこから井上氏、田崎監督、白倉プロデューサーも登壇し、新作『パラダイス・リゲイン』制作の想いを語った。

半田は「幸せのひと言に尽きます。10周年、20周年を迎え、ファンの方々からずっと応援の声をもらっていてお返しができなかったけれど、一人ではできないから、このような話をもらって本当に嬉しかったです。新しい『仮面ライダー555』を作らせていただいてありがとうございます」と感謝を伝えた。

井上氏は「燃えています」と新作への意気込みを告げ、田崎は「GWど真ん中の令和5年5月5日は『仮面ライダー555』の日だと思っています。楽しいことがたくさんある中で集まっていただきありがとうございます」と感謝を伝えた。白倉氏は感謝を述べた後、井上氏に「この場所が何の場所かわかりますか?」と質問すると、井上氏は「俺のファンの集まり」と笑いをとると、白倉氏から「夏の映画の2週間”カンヅメ”になって書いてもらった『仮面ライダー555』のゆかりの地でもあるんです」と正解が明かされた。

20周年待望の新作への心境をと質問されると、半田は「夢にも思っていませんでした。準備している自分もいてビックリもあったけど、よし来たか!という感じで撮影に挑もうと決めました」と、覚悟を持って挑んだことを明かした。芳賀は「ビックリした。新作とは思っていなかったのと久々の映像作品でどうなるんだろうと不安もあります」とコメント。

白倉氏は「ビックリしていますが、密かに準備していました」と半田のコメント被せると、半田も「巧として帰ってこれて、ファンの方々も待ってくれていたので嬉しいです」と伝えた。白倉氏から「最高の最終回でした。悔しいけど良くできた作品だと思っています」としみじみ伝えるも、「半田さんに限らずちゃんとしたものを作らないとというプレッシャーを脚本家も監督も感じていると思います」と語った。

そんなコメントに対して井上氏は、「準備できております。何も心配いりません」と凜と答えた。田崎監督は「やっぱり今日これだけの方が集まって熱気を感じます。この企画を実現できたのも、この熱気があったからだと目のあたりにして実感しています」しみじみ語った。

イベント後半には、草加雅人役/村上幸平と海堂直也役/唐橋充からのビデオレターを公開。コメントとともに、会場の登壇者への質問が寄せられた。

村上は「続編が決まって嬉しく思っています」と嬉しさを伝え、「草加の好きなところはどこですか?」と登壇者に問いかけると、半田は「彼の存在が『仮面ライダー555』を面白くしている。彼が菊池クリーニングに来なければ……次から次に諸問題を持ってくるから」と笑わせた。

芳賀からは「アイロンがけがうまいところ」とのコメントに半田は、村上とは逆に「石田監督にアイロンの下手な芝居が本当にうまい」と言われたことを明かし、人生で初めてアイロンをかけたのが『仮面ライダー555』の芝居だったことも告白した。

よく2ショット写真が村上のSNSでアップされる井上は、「大好きも好きも嫌いもすべて受け入れる、倦怠期の夫婦のようです」と会場を沸かせ、「掃除、洗濯、料理もできる一家に一台」とさらに笑いを誘っていた。

田崎監督も「追加戦士でここまで愛されている戦士ってなかなかいないんじゃないかな」と絶賛し、白倉氏は「今日、間違って草加Tシャツを着てきたことをかなり後悔しています。好きなところはなくなりました」と笑わせた。

唐橋は、当時劇団がなくなって苦しい思いをしていたときに『仮面ライダー555』に出演することが決まった当時の喜びなどを語った。「『仮面ライダー555』でやれていなかったことはありますか?」と田崎監督・白倉氏に質問すると、「軍艦島で撮影ができなかった。あとは挑戦的なことをやらせていただいた作品だった」と当時のエピソードを明かした。

その後、m.c.A・Tが挿入歌「The people with no name」を歌唱し、ISSAが主題歌「Justiφ's」歌唱し、会場の観客のボルテージも最高潮に。大盛り上がりのなか、最後は一人ずつがメッセージを寄せた。

白倉は「今日、ISSAさんの生歌を初めて聞いて鳥肌が立ちました。スタジオの中は入れないので、今まで聞くことができなかったので客としてすごく楽しんでしまいました」と嬉しそうに告げた。

田崎監督は「みなさんの熱気がこの『仮面ライダー555』の新作を呼び込んだのだと思います。俺達が作った作品だと誇っていいと思います」とファンへの感謝と共にコメント。

井上氏は「熱気にビックリしています。新しい『仮面ライダー555』が20年経ってどういう風に変わるのか。みなさん楽しんでください」と新作への期待を膨らませた。

m.c.A・Tは「初めて『The people with no name』歌ったのは1万人のエキストラいたさいたまスーパーアリーナでした。そして『仮面ライダー555』は今年20周年。ISSAのDA PUMPは昨年25周年、そして俺は今年30周年。何か『仮面ライダー555』に繋がっていけたら」と意欲を伝え、ISSAも「20年間愛されている『仮面ライダー555』の新作に何かの形でかかわることができたら嬉しい」とコメントすると半田が「撮影の時は、主題歌はまだ決まっていなかった」と伝え主題歌に意欲をみせた。

芳賀は「20周年、胸を熱くする作品だと思います。ずっと応援していただきありがとうございます。『仮面ライダー555』がこれからも誰かの闇を消して光をもたらしくしてくれる作品にできたらと思います。楽しみにしてください」とコメント。

最後に半田が、改めて周年イベント開催の喜び、新作製作の感謝を語り、「来年楽しみに待っていただきたい!」と想いを伝え、イベントは幕を下ろした。

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