重要なお知らせが紙で配布されたとします。以前であれば、その紙をしっかり保管しておいたのでしょうが、写真に残しておけばいつでも閲覧できるし、紛失することもありません。iPhoneの場合、iOS 16で「テキスト認識表示」が強化され、日本語の文章を高精度で認識できるようになったため、後日全文検索できるように写真を撮っておく、という人も少なくないはずです。
しかし、印刷物をカメラアプリとメモアプリ(書類をスキャン機能)のどちらで撮影すべきか、迷ってしまうかもしれません。テキスト認識表示の対象になることに違いはないとしても、あとから探しやすいほう、応用しやすいほうがいいですよね。
結論からいうと、印刷物はメモアプリで撮影することをお勧めします。理由は3つ、「自動で切り抜かれる」ことと「写真アプリにも保存される」こと、そして「自動でキャプションが付く」ことです。
メモアプリの書類をスキャン機能は、撮影時に印刷物以外の領域を自動で取り除いてくれます。少し傾いて撮影しても角度を補正してくれるので、A4やB5といった用紙の縦横比率が保持されます。印刷物の体裁をそのままの形で残せるメリットがあるのです。
メモアプリに取り込まれた写真はテキスト認識表示の対象となるため、あとから全文検索することが可能です。写真そのものは写真ライブラリにも保存されるため(メモアプリと写真アプリで二重保管)、どちらのアプリで検索しても目的の印刷物へたどりつけるメリットがあります。
さらに、メモアプリに取り込まれた写真には自動的にキャプション(写真の説明文)が付きます。どのようなキャプションが付くかはアプリ任せですが、印刷物で見出しになっている大きめの文字列が使用されることが多く、印刷物を識別するめやすになります。