俳優の井浦新が、きょう2日に放送されたテレビ朝日系ドラマ『unknown』(毎週火曜21:00~)第3話に出演した。
ドラマオリジナルの同作は、週刊誌のエース記者でその正体は吸血鬼の闇原こころ(高畑)と、交番勤務の熱き警察官ながら想像を絶する秘密を抱える朝田虎松(田中)の夫婦が、“遺体から血を抜く”猟奇的な連続殺人事件に巻き込まれていくラブサスペンス。第3話のラストでは、血溜まりのリビングに倒れている人々、血まみれの包丁を手に立ち尽くす虎松の父親、それを幼き頃の虎松が目撃していたという衝撃的なシーンが映し出され、虎松の父親がかつて一家惨殺事件を起こした犯人であるという壮絶な秘密が明らかになった。
20年前の一家惨殺事件の犯人であり、虎松の父親でもある一条彪牙を演じた井浦。今作と同じテレビ朝日の貴島彩理氏プロデュース作品であるドラマ『にじいろカルテ』(21年)では医師役で高畑と共演、『あのときキスしておけば』(21年)では麻生久美子に憑依される役を演じた縁もあり友情出演が実現した。虎松のトラウマとなった出来事のキーマンを演じるにあたり、井浦は「今できる自分の全てを注いで演じさせていただきました」とコメント。「『どんな役でも、一瞬でもいいから参加させてほしい』と無理を承知で直訴していて……ドラキュラの役だと勝手に思い込んで完璧な役づくりをしていた」という井浦だが「名前のある役で、しかも少しだけですが台詞もいただけた」という言葉どおり、彪牙は今後も重要なシーンに登場する。
眠っているこころを見つめるうち、いつかは言わなければいけないと思っていた秘密に押し潰されそうになった虎松は、ささやくように語り始める。「俺の親父は……殺人犯なんだ……」。部屋を飛び出し、声を押し殺しながらひとり涙する虎松だが、実はこころは起きていた。9日放送の第4話では、虎松の壮絶な人生を知ることになったこころの決断が描かれる。一方、現在も一向に犯人の目星がつかない、春陽町で巻き起こる“血を抜かれた未解決連続殺人事件”だが、虎松とペアを組む刑事・闇原漣(井上祐貴)が、吸血鬼と「413」の落書きについて、この数字は犯行予告の日付だと推理。遺体から血を抜き取るという事件の謎に一歩近づいたかのように見えるが、捜査は進展するのか。そして毎週少しずつ進んで描かれる“血塗れの結婚式”。婚約し、指輪を買い、結婚式場を決め、2人は結婚式の当日に徐々に近づいていく――。
■井浦新(一条彪牙・役)
――本作に出演が決まったときのお気持ちは?
貴島プロデューサーに「どんな役でも、一瞬でもいいから参加させてほしい」と無理を承知で直訴していたので、出演が決まった時はうれしかったです。一番最初は「こころたちが飲む血のドリンクのパッケージのキャラクター(初代ドラキュラ)にしようかな~」と聞いていたので、数々の名優たちが演じたドラキュラの役を演じることができる、と胸を躍らせていました。
――虎松の父親で、過去の殺人事件の犯人という一条彪牙を演じてみていかがでしたか?
ドラキュラの役だと勝手に思い込み、写真だけの参加とはいえ、長い時間をかけてドラキュラを調べ上げ完璧な役づくりをしていたのですが、「吸血鬼じゃなくて殺人鬼でもよいですか?」と連絡を受け、人間の役だと知った時は真っ白になりました(笑)。でも、名前のある役で、しかも少しだけですが台詞もいただけたので、今できる自分の全てを注いで演じさせていただきました。
――共演された高畑さんと田中さんの印象をお聞かせください。
高畑さんはどんぐり姫。田中さんは職人。
――現場のキャスト・スタッフの雰囲気はいかがでしたか?
ポイント参加の自分をいつでも明るく楽しくハッピーな空気感で迎え入れてくれて感謝しています。大虐殺シーンの撮影でも現場にはハッピーな空気が流れていたので、この人たちは本物だと畏敬の念を抱きました。信頼を寄せている貴島P一座のスタッフの皆さんと、また一緒にお仕事をすることができて幸せでした。
――最後に、視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。
『unknown』を観ていただいたら、きっと優しさに包まれると思います。優しさに満たされた温かい気持ちを、大切な人にも知らない隣の人にも分けてあげれたら、優しさが広がって愛にあふれた世の中になりますね。このドラマはそんな素敵な可能性を秘めたドラマです。どうぞ最後までお楽しみ下さい。