漫画家の久保ミツロウ、コラムニストの能町みね子、音楽クリエイターのヒャダインによるフジテレビのトークイベント『久保みねヒャダこじらせライブ#35』が4月23日に開催され、あの“流浪の番組”の後継者に名乗り(?)を上げた。
能町は、『タモリ倶楽部』が3月末で終了したものの、「結構地方では放送が遅いところがあるんですけど、ああいうところも最終回を迎える前にバッサリ終わるんだと思い込んでたら、Twitterで『うちまだやってます』みたいな声が結構来て、意外とまだ『タモリ倶楽部』が終わってない世界線があるんだということを知ってしまいました」と驚いたそう。
ゲスト出演の経験も数回ある能町は「楽しみだったのが、“タモリ倶楽部のメイクさん”がいらっしゃって、その方に必ず会えるので、なんかちょっとうれしいっていうのもありました」と回想。「そのメイクさんが主体になった回もあったんですよ。何かと裏方が全部出てる感じがしますよね」と番組の独自路線を改めて振り返ると、ヒャダインは「いい番組でしたよね…」と、“ロス”を実感した。
すると久保は「ああやって老舗の番組が終わると、私たちが老舗として頑張っていくしかないんじゃないか」と、番組開始10年を超えた立場で自負。「自分たちからサブカルって発信するのはアレだけど、そう勝手に思われるのはいいかな」と受け止めたが、能町は「ここに出たいって言ってるタレントさんいるかな…」と自信なさげで、ヒャダインは「配信かOAで見てるタレントさん、全然門戸は広いんで…」と呼びかけた。
夜公演では他にも、理想的なルートを進む森脇健児、インド映画『RRR』のネタバレをしまくる久保、ChatGPT=ショーンK説…といった話題を展開したが、その前の昼公演は、ゲスト・オンライン配信なしの会場限定トークということで、タガの外れた3人が暴走。放送で到底使えない話が次々に飛び出し、「配信がないとこんなことになるんですね」(能町)、「本当に罰が当たると思う」(ヒャダイン)と反省しきりだった。
そんな中、年配者が一人暮らしするゴミ屋敷の話題から、久保が「私たちずっと知人でいようね! 皆さんも知人です!」と老後まで絶妙な距離感の関係性を保つことを誓い、「私たち、ずっちじね!」と確認する場面も。さらに、韓国にハマる久保のために、番組で韓国旅行ロケを計画していることが明かされたが、「でも…」と消極的な久保に対し、しびれを切らしたヒャダインが「でもでもうるせーな!!(笑)」と一喝した。
また、久保が生み出した番組キャラクター「はっちゃん」が、5年ぶりに生身の姿で登場。久保みねヒャダの3人は久々に会話できることを喜んだが、近況の話題になると、久保の子どもという設定のキャラクター、はっちゃんの人形を動かす操演の山田はるかさん、声を当てる番組ディレクターという多重構造を相手に、しばしば混乱させられていた。
岡村靖幸もゲスト出演した夜公演のオンライン配信は、5月7日23時59分まで追っかけ再生が可能で、チケットは同日18時まで販売。放送可能な部分のみ編集し、地上波フジテレビで6月16日(26:55~)に放送される。昼公演の模様は5月19日(27:05~)に放送。いずれも後日、同局の動画配信サービス・FODで配信される。
次回のライブは、6月24日に開催。昼公演はゲストなしの会場限定3人トーク、夜公演はミラクルひかるらをゲストに迎え、有観客とオンライン配信で開催される。