ダイキン工業は4月27日、4月7日〜9日に全国の20代〜60代の男女1,000人を対象に実施した「夏に備える取り組みと夏場のエアコン使用状況」についての調査結果の発表とともに「エアコンの試運転」を呼びかけた。
まず、同調査では、約8割の人が夏前の発汗を意識して入浴や運動をしたり、夏場の暑さ対策のためにエアコンを使用したりしている事が分かった。一方で、夏前にエアコンの試運転したことがある人は、意識的に発汗している人に比べて少なく、全体の半数以下にとどまっている。
また、暑熱順化を重要と考える人は約90%にのぼるのに対し、試運転を重要と考える人は60%に満たないことも明らかとなった。
急な気温の上昇が原因と思われる体調不良を感じた人が過半数に達している反面、夏場にエアコンが使えずに困った人は26%ほど。暑熱順化の取り組みと比べて、エアコン試運転の必要性を感じづらい人が多い可能性が伺える。
例年、エアコンの問い合わせや点検の依頼は、エアコンを使い始める6月頃から増え始め、7月・8月に集中するという。そのため、同社では本格的に暑くなる前の4月〜6月前半に試運転を行い、早めに準備を済ませる事を提案している。
さらに、同社では、試運転に適したタイミングを分かりやすく把握できる目安として「夏のエアコン試運転指数」を考案。天気予報で報じられる気温と照らし合わせる事で試運転に適した日が一目で分かるようになっており、気温23〜25℃を「最適な時期」、20℃以下を「不向き」としている。また、熱中症の心配も考慮し、気温26℃以上では急いで実施することも推奨している。
エアコンの試運転に関しては、冷房運転の際に冷風が出ることや、異常を示すランプが点灯しないことを確認することが基本となる。まずは、冷房の設定温度を最低(16〜18℃)に設定の上で10分ほど運転し、冷風が出ているか、異常を示すランプが点滅していないか確認。念入りに行う場合には、さらに30分ほど冷房運転する事で、室内機から水漏れがないかや不快なニオイや聞き慣れない音がしないかも確認できるとのこと。