マイナビは4月27日、「大学生のアルバイト調査(2023年)」の結果を発表した。調査は2月15日~20日、18~23歳の大学生1,400名(就業者944名、非就業者456名)を対象にインターネットで行われた。
現在アルバイト就業中の大学生の割合は68.4%。コロナ禍前に実施した2020年調査の水準には回復していないが、コロナ禍がはじまった2021年より5.5pt増加。
アルバイトの目的は、「貯金をするため」(61.7%)が最も高く、次いで「趣味のため」(55.4%)、「自分の生活費のため」(38.9%)、「交際費のため」(37.8%)、「社会経験を積むため」(36.5%)が上位に。また、学年別にみると、大学1年生は「社会経験を積むため」、大学2年生は「将来のキャリアのため」、大学3年生は「自分の生活費のため」が全体に比べて高く、低学年層ほどキャリア形成を目的にアルバイトをしている様子が見て取れた。
次に、「就職活動を意識してアルバイト先を決めたか」と質問したところ、25.8%が「はい」と回答。重視したことを聞くと、「正しい言葉遣いができるようになる」(43.2%)、「将来の仕事や職業に役立つような経験をする」(38.9%)、「アルバイトを通じて関わる人の数を増やす」(34.7%)が上位に。アルバイトを将来の仕事に役立つ経験を積む場としてとらえている大学生が多いよう。
また、アルバイト代の手取り月収平均は6.10万円と、前年よりも0.55万円増加。一方で、希望月収は10.76万円と、こちらも前年よりも2.82万円増加。物価上昇の影響を受けて、希望する月収が前年より上回ったことで、実際の手取り月収との大幅なギャップ(-4.66万円)が生じる結果となった。