日産自動車は「上海モーターショー」で電気自動車(EV)コンセプトカー「Max-Out」(マックスアウト)を公開した。このほか、中国ユーザーの多様なニーズに応える新たなEVコンセプトカー「Arizon」(アリゾン)を世界初公開。また、中国市場に投入する「e-POWERエクストレイル」も出展し、予約販売を開始した。
中国で構想したコンセプトカー
アリゾンは日産がグローバルで培ってきたEVの知見や技術を最大限に活用し、中国のユーザーの多様なライフスタイルやニーズにあわせて開発したSUVのコンセプトカー。「ワクワクする新次元の電動化体験」の提供をうたうこのコンセプトカーは、パーソナライズされたソリューションを求める中国のユーザーのために中国で構想した。SDV(Software-Defined Vehicle)や新次元のコネクティビティを採用することで、デジタルと現実の世界を融合し、これまでにない体験を提供するという。
マックスアウトではクルマとの一体感を追求。ますますデジタル化が進む未来に向けた同社の新たなデザインを、独自のパラボリックホログラムホイールで表現している。
マックスアウトは2021年に日産が発表した長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」で目指す未来を体現するコンセプトカー。自信に満ちたワクワクするドライビング体験を提供し、人と社会のつながりを深め、モビリティと社会の可能性を広げることを目指しているそうだ。
また、中国で予約販売が開始された「e-POWERエクストレイル」は、第2世代「e-POWER」や「e-4ORCE」などの最新技術を搭載。力強さと静粛性を向上させ、滑らかで快適な運転を楽しむことができるとのこと。
日産の最高執行責任者(COO)であるアシュワニ・グプタ氏は、「中国は世界で最も先進技術への受容性が高い市場のひとつです。そして、市場やお客さまのニーズの変化は急速で、電動化やコネクテッドカーサービスの分野では世界をリードしています。今後さらに高まる電動化やサステナビリティへのニーズに、日産はしっかりとおこたえしていきます」とコメントしている。