埼玉・狭山で17年ぶりに復活する音楽フェス『ハイドパーク・ミュージック・フェス2023』(29・30日)が、BSフジで7月1日(25:00~)に放送される。

  • 『ハイドパーク・ミュージック・フェス2023』

1970年代初頭、狭山の米軍キャンプの住宅跡地(通称・ハイドパーク)で、細野晴臣、小坂忠、洪栄龍、吉田美奈子などを筆頭に数多くの日本のロックを作っていくことになるミュージシャンたち、ワークショップMU!!(眞鍋立彦、中山泰、奥村靫正)をはじめデザイナーやイラストレーターなどその後ポップ・アートの分野で活躍していく人たちが、様々な音楽やコミュニティを作り始めた。アメリカやイギリスの音楽に憧れて日本でロックを始めたミュージシャンたちは、それまでの「背伸びした気持ち」を、この街で自分たちらしい表現として熟成させる手がかりを得た。

この史実をきっかけに、2005年にこの狭山ハイドパーク(現在は稲荷山公園)で、第1回ハイドパーク・ミュージック・フェスが開催された。キャパシティ4,000人のワンステージという小規模なフェスだったが、その70年代からの日本のロックを俯瞰するようなラインナップの豪華さでも、当日の天候の奇跡でも、開催と同時に即「伝説」となっていった。

それから17年の時を経て、同じく狭山の会場で復活する今回のフェス。番組では、演奏を中心としながら、ミュージシャンや主催者たちのこのフェスに対する思いや言葉も伝える。

今回の参加ミュージシャンたちは、70年代のこのハイドパークを知るベテランから、脈々と受け継がれて来た音楽に影響を受けて育った若いミュージシャンまで、多彩なメンバーが集まった。60年代にあのフォーク・クルセダーズの一員であったきたやまおさむから、21世紀生まれの関口スグヤまで、まさに時代も世紀も超えた面々が、このハイドパークという場所ならではの音楽を響かせる。

また、加藤和彦、小坂忠という、ハイドパークにとっても、日本のロックにとっても非常に重要なミュージシャンの追悼トリビュート企画も予定されている。

■主催者・麻田浩氏コメント
2005年のハイドパーク・ミュージック・フェスティバルは後日その興奮が伝わる映像でオンエアされました。またそれはDVDとして編集され発売もされました。それをみてハイドパークを知ったという若い人に何人も会いました。
映像には若き日のSAKEROCKの熱演、細野晴臣と小坂忠の共演、マーク・ベノwithラリーパパ&カーネギーママのコラボ、3人のみだったけどハーフ・ムーンライダース、カントリー界のリジェンド、トミ藤山さん、佐野元春 and The Hobo King Band、斎藤誠、森山良子&ブレッド・アンド・バター、ラストショウ、西岡恭蔵トリビュートバンドのプカプカ、、、、 今ではちょっと想像出来ないメンバーの姿と歌がそこに残されたのです。
今回もフジテレビ、BSフジとコラボして映像を撮ります。もし今回フェスに来られなかった方は、今年は是非その映像で、ハイドパーク・ミュージック・フェスティバル2023を体験して下さい。そして来年はぜひ会場で一緒に楽しみましょう。

■出演者
・4月29日
EGO-WRAPPIN’/在日ファンク/笹倉慎介/サニーデイ・サービス/田島貴男(オリジナル・ラブ)/トクマルシューゴ/パスカルズ/ムーンライダーズ/

加藤和彦トリビュートバンド:
きたやまおさむ/松山猛/坂崎幸之助/白井貴子/Petty Booka/CHIHANA/佐野史郎/高野寛(G)/澤部渡(G)(fromスカート)/佐藤優介(Key)(fromカメラ=万年筆ほか)/河合徹三(B)/上原ユカリ裕 (Dr)/平松稜大(fromたけとんぼ)

・4月30日
イーノマヤコ/いーはとーゔ/踊ってばかりの国 /佐野史郎バンド(佐野史郎、森信行、湯川トーベン)/SION with Kazuhiko Fujii/関口スグヤ(ex.KEEPON)/民謡クルセイダーズ/

ハイドパーク・キャバレー・バンド:
梅津和時(Sax)/仙波清彦(Dr)/久米大作(Key)/白井良明(G)/早川岳晴(B)/高橋香織(Vl)/渡辺隆雄(Tp)/ 多田葉子(Sax)/ 濱田遼太朗(Per)/ Mutsumi(MC,Dance)/ Snatch(Dance)/金子マリ(Vo) / 上田ズクナシ衣美(Vo)/ 冨田麗香(Vo) /タイロン橋本(Vo)

-ありがとう、忠- 小坂忠トリビュートバンド:
Dr.kyOn(Key)/佐藤タイジ(G)/湯川トーベン(B)/小関純匡(Dr)/MONKY(Sax)/YASSY(Tb)/柳田ヒロ/ Vocal:うじきつよし/佐藤タイジ/佐藤奈々子/佐野史郎/鈴木慶一/ダイアモンド☆ユカイ/CHAKA