お金の管理をしっかりしようと思っていても、つい使いすぎてしまうことはよくあります。お金の管理ができると貯金や、余裕を持ったお金の使い方ができ心理的余裕が出てくるでしょう。お金の管理は生活のプラスになりますが、ただ漠然と行うだけでは難しいです。大切なことは、お金を管理する方法を知り実践することです。今回はお金の管理が出来ない人必見の、クレジットカードとデビットカードどちらがおすすめかを紹介します。
お金の管理は難しい
お金の管理ができない自分に対して、だらしなさや甘さを感じている人もいると思います。しかし、あまり気にする必要はありません。 なぜなら、そもそもお金を管理をすること自体が多くの人にとって難しいことだからです。
お金を管理するために重要なのが、毎月の収入と支出のバランスを知り家計を把握することです。一見「収入と支出」という二つの項目だけで考えると簡単そうに感じますが、そう単純なものではありません。
収入はそれほど複雑ではありませんが、支出は大まかに分けても固定費、食費、日用品費、交際費、衣服代、教育費などいくつかの種類があります。
この中で固定費の内訳だけでも、携帯代、光熱費、家賃、通信費など更に細分化できます。
このように費用を細分化していき、支出の全てを把握することは手間がかかりますし大変な作業であることは言うまでもありません。
支出を管理する大変さがお金の管理を難しくしている最大の要因です。
難しいお金の管理を行うためには、シンプルに支出の状況を把握できるよう工夫する必要があります。そのポイントは生活で発生する支払いを、どう行うかにありますので次の章を参考ください。
クレジットカードやデビットカードを使ってみよう
支出の内容を把握してお金の管理を行うためには、現金よりもクレジットカードやデビットカードを使うことをおすすめします。
その理由は、これらのカードでは利用明細書を見るだけで自分が使ったお金の内訳を確認できるからです。内訳が分かれば月の自分の支出傾向を知ることができ、それをもとに月の支出の計画を立てることが可能になります。 また、近年のクレジットカードやデビットカードは家計簿アプリとの連動が可能なものも多く、容易に支出状況を把握することができるでしょう。
この章では、クレジットカードとデビットカードの特徴をそれぞれ紹介しますので、自分に合うカードの利用を検討するようにしてください。
クレジットカードとは
クレジットカードの特徴は、「手持ちの現金(所持金)」が無くても支払いが可能になるということです。
クレジットカードの支払いの仕組みを、簡単に説明しますので確認してください。
クレジットカードをある店舗での買い物に利用した場合、まず先にクレジットカードがその店舗に対して必要な額を支払ってくれます。
その後、利用者(カードの持ち主)に対してクレジットカード会社から利用した費用の請求をされる流れが一般的です。
クレジットカードは利用するクレジットカード会社と提携している店舗等でしか利用できませんが、キャッシュレスが進む今の社会では、公共料金も含めてほとんどの場所で利用することができるでしょう。
基本的なクレジットカードでは、事前に決められた日付に1カ月分の利用額をまとめて利用者に対して請求をします。
利用する側としては、1カ月分の利用額をまとめて支払えば良いということです。
クレジットカードは、利用する度にメールで利用通知が届いたり、利用状況をいつでもネットやアプリ上で確認できるようになっています。
そのため、定期的に確認することで自分が何にどれくらいお金を使っているかが分かります。
全ての支払いをクレジットカードに変更したり、固定費や交際費だけなど費用毎に使い分けることで、自分が使っている費用を見える化することができるでしょう。
デビットカードとは
デビットカードの特徴も「手持ちの現金(所持金)」が無くても支払いができる点にありますが、仕組みがクレジットカードと少し違います。
デビットカードの支払いは、利用した時点で即座に指定の口座からお金が引き落とされるという仕組みになっています。
1カ月分の利用額をまとめて支払うことを前提として先に支払いするクレジットカードに対し、デビットカードでは利用後即座に支払いを行わなければいけません。
つまり、デビットカードの引き落とし先としている口座に入っている金額分しか利用ができないということです。 口座に預けている金額しか利用することができませんので、月の初めに決めた額だけを入れておくことができれば使い過ぎを防ぐことができます。
例えば交際費を使いすぎている傾向があると感じているのであれば、事前に交際費で利用する額を決め、それを全てデビットカードの支払いに変更すれば、強制的に費用を管理することができるでしょう。
デビットカードでもクレジットカード同様に、都度利用通知が届いたり、口座の残高状況をいつでもネットやアプリ上で確認できるようになっています。
このように、必要なお金の利用状況や残高を定期的に確認できればお金の管理を意識的にすることに繋がるのでおすすめです。
どちらがおすすめ?
クレジットカードもデビットカードも、自分自身のお金の利用状況を見える化してくれる点で、お金の管理には適しているといえます。
どちらの方が合っているかは利用する人による部分も大きいですが、よりお金の管理がしやすいという点ではデビットカードの方がおすすめです。
その理由は、クレジットカードの持つデメリットにあります。 クレジットカードでは口座にあるお金に関係なく利用することが可能です。 この仕組みでは月に一度まとめて支払いができれば問題ないため、事前に予定していた金額以上に使いすぎてしまう可能性も十分考えられます。
特にお金の管理が苦手な人にとっては、しっかりと利用状況を管理していなければ、いつのまにか使いすぎていたということになりかねません。
クレジットカードを持つことで起こりえる「使い過ぎ」のデメリットを考えると、口座にある金額内でしか使えないデビットカードの方がおすすめです。
一方で、どちらを使っても自分のお金の流れを見える化してお金の管理に活かすことは可能なことは間違いありません。
まとめ
今回の記事では、お金の管理が出来ない人に向けてクレジットカードやデビットカードを 利用することをおすすめしてきました。お金の管理をするには、自分が何にどれくらいお金を使っているかを把握する必要があります。現金払いで領収書やレシートからでもそれらは管理できますが、手間がかかるのでおすすめできません。記事を参考に、簡単に利用状況を把握できる二つのカードの利用を検討してください。また、自分自身でお金を管理する自信が無い人はお金と人生のアドバイザーであるFPに相談することをおすすめします。
この記事を執筆したカウンセラー紹介
小峰一真(こみねかずま)
所属:株式会社マネープランナーズ
2級FP技能士/証券外務員2種/住宅ローンアドバイザー| 明治大学政治経済学部卒業
大手国内証券会社、外資系保険会社を経て、前職では独立系FP事務所に創業から携わっていました。資金計画作成、住宅購入相談、資産運用、保険相談など全般的に得意で、セミナー講師も担当しています。趣味はゴルフと読書、スポーツ観戦(横浜Fマリノス、明治大学ラグビー部を応援!)です。