第一三共ヘルスケアは4月25日、「『脱マスク』と健康意識に関する実態調査」の結果を発表した。調査は3月17日〜19日、全国の男女4,700人を対象に行われたもの。

  • 外出時のマスク着用状況

まず、現在の外出時のマスク着用状況について聞いたところ、「常に着用している」は61.6%に上り、「完全に外している」は4.3%にとどまった。

マスク着用ルールの緩和後も着用している理由については、「新型コロナウイルスや風邪の感染が不安」が52.1%で最多となった。女性では、約4人に1人が「素顔を見られたくない」(26.3%)、「メイクをするのが面倒」(26.6%)と回答している。

  • マスク着用の理由

続いて、起きている時間全体を100%とした場合のマスク着用率(マスクを着用している時間の割合)について尋ねたところ、全国平均値が65.5%となった。「広島県」は72.0%と7割超となり、全国で最もマスク着用率が高い結果となっている。一方で、最もマスク着用率の低い都道府県は「奈良県」で56.4%となった。

  • 都道府県別マスク着用率

マスク着用ルール緩和後のマスク着用の変化について、70.8%が「緩和前と変わらない」と回答した。「常に外すようになった」(2.7%)または「外すことが増えた」(18.1%)と回答した割合は計20.8%にとどまっている。

都道府県別に見ると、沖縄県は「常に外すようになった」「外すことが増えた」の合計回答が32.0%で最も高かった。マスク着用率が最も高かった「広島県」はわずか11.0%であったことと比較すると、約3倍の変化が見られる。

  • 都道府県別マスク着用ルール緩和後の"脱マスク変化率"

次に、マスクを外すことによる感染リスクについて聞いたところ、合わせて72.5%が高まると思っている事が分かった。

手指消毒や手洗い・うがいなどの感染対策の重要性については、計87.4%が「とても感じている」「まあ感じている」と回答している。

  • 感染対策の重要性

一方で、2020年の新型コロナ感染拡大期と比べてこれらの感染対策を実施する頻度に変化はあるかを聞くと、20.9%が「やや少なくなった」「少なくなった」と回答。理由としては、「コロナ禍に慣れてしまい、危機感が薄れた」が53.2%で最多となった。

都道府県別に見ると、全国で最も変わらず感染対策を実施しているのは「鳥取県」となった。「鳥取県」は、感染対策の実施頻度について「変わらない」(75.0%)または「やや多くなった」「多くなった」(13.0%)の回答は計88.0%に上る結果となっている 。

  • 新型コロナ感染拡大期から変わらず、またはそれ以上に感染対策を実施している都道府県