Klookは4月25日、「中国消費者の日本旅行に関する調査」の結果を発表した。調査は3月31日〜4月16日、中国の消費者628名を対象にインターネットで行われた。
調査によると「日本へ旅行に行ったことがある」中国人は53.0%。日本の入国制限が緩和されたことについて聞くと、63.4%が「すぐにでも日本へ行きたいくらい嬉しい」と回答。「いつ日本に行きたいですか?」と聞くと、「すぐ(5月)」(16.2%)、「この夏(6月〜8月)」(18.0%)、「この秋(9月〜11)」(17.0%)など、6割以上がこの冬までに日本へ旅行に行きたいと考えているよう。
行きたい都市は、1位「東京」(59.1%)、2位「北海道」(46.7%)、3位「京都」(40.9%)、4位「大阪」(38.2%)が人気で、「日本でいくつの都市を訪問したいですか?」と聞くと、「3都市以上」(45,7%)や「2都市」(45.1%)など、合わせて9割以上の人が複数の都市を訪問したいと考えていることがわかった。
続いて、日本での滞在期間を聞いたところ、「6〜8日」(51.3%)がダントツに多く、次いで「3〜5日」(20.5%)、「9〜12日」(19.3%)と、半数以上が1週間前後の滞在を希望していることが明らかに。
「日本で楽しみたいこと」を聞くと、桜や紅葉、スキーなど日本の四季を楽しむ「季節体験」(63.%)が1位に。次いで「日本食」(58.7%)、「自然景勝」(51.2%)、「温泉」(45.5%)、「伝統文化体験」(42.5%)が上位に。
「日本でやりたいことの選択にコロナが影響したか?」との問いには76%が「影響しない」と回答し、コロナの影響は中国人旅行客の意識から薄れてきているよう。また、旅行予算については「変わらない」と「前より多い」が合わせて67.7%となり、全体として一層の日本人気と旺盛な消費欲がうかがい知れる結果に。
さらに、「何にもっとお金を使いたいか」と聞くと、1位「日本食」(54.1%)、2位「季節体験(桜・紅葉・スキー)」(44.5%)、3位「温泉」(32.1%)、4位「伝統文化体験」(26.0%)、5位「買い物」(25.8%)と、日本でしかできない”体験”に価値を感じていることがわかった。
次に、「日本旅行を計画する際に最も大事なことは何ですか?」と質問したところ、「旅行予算」(64.0%)が最も多く、次いで「目的地の天気・季節」(57.3%)、「目的地の治安・感染状況」(43.5%)という結果に。
また、旅行先で行きたい所を探したり見つけたりするのに最も使うチャネルを教えてもらったところ、1位「REDBOOK(中国版Instagram)」(66.7%)、2位「旅行会社のWebサイト」(40.3%)、3位は「旅行コミュニティサイト」(39.6%)、4位「WeChat(中国版LINE)」(31.8%)、5位「Douyin(中国版TikTok)」(20.7%)となり、中国人旅行者の消費行動におけるSNSの影響力が浮き彫りとなった。