CCCMKホールディングスにて『生活者の皆さまと共に歩み、共に考えるシンクタンク』として生活者の意識把握に努めるCCCマーケティング総合研究所は、2023年3月3日~3月8日に「生活に関する調査」をインターネットで実施し、結果発表を行った。調査地域は全国で、対象者は男女16~79歳のT会員。有効回答数は2,582
2020年から広がりを見せた新型コロナウイルス感染症について、私たちは様々な感染症対策を行ってきたが、3月13日以降マスクの着用は個人の判断に委ねられることになった。生活者が感染症対策で制限をしていた行動範囲も、徐々に広がりつつある。このような背景から、CCCマーケティング総研では新型コロナウイルス感染症の流行以降の生活変化を尋ねる調査を実施した。
最初に「この3年(2020年以降)の生活での変化」について調査を行った。
新型コロナウイルス感染症が流行してからこの3年で、「時間」「労働環境」「お金」「場所」「遊び」「人付き合い」「食事」の生活に関する7つの項目について、変化があったかどうか尋ねた。
どの項目も半数近く、あるいはそれ以上の方が「変わった」(「大きく変わった」「少し変わった」の合計)と回答した。特に「場所」(出かける場所)は「大きく変わった」が3割を超え、生活者が最も変化を感じた項目となった。
次に「この1年の実施率とこの先1年の実施意向」について質問を行った。
この1年の実施行動の上位は、1位から順に「食品・日用品の買い物」(95.9%)、「衣服や家電など専門店での買い物」(85.3%)、「外食」(82.1%)となっている。この先1年の実施意向を見るとほとんどの行動でこの1年よりも高くなっている。
特に、「旅行・レジャー」「温浴(銭湯や温泉等)・サウナ」「ライブ・コンサート・フェス」ではこの先1年で大きく増加し、「有料のセミナーや習い事」はこの1年の倍以上となり、全体的に活動的になったことが分かった。
最後に「この1年で実施した場所とこの1年で実施したい場所」について行動別に調査した。
この1年とこの先1年の行動場所を見ていくと、「旅行・レジャー」の場所は、この先1年で「その他の国内(近隣の都道府県以外)」「近隣の都道府県」がこの1年よりも高くなっている。「海外」も15%となった。
「ライブ・コンサート・フェス」の場所はこの1年では「家の中(オンライン・インターネット含む)」が39.1%と最も高くなりました。この先1年では「近隣の都道府県」が31.9%と増加したが、「家の中」との回答も23.9%見られ、オンラインでの鑑賞も引き続き利用されていくと思われる結果に。「有料のセミナーや習い事」の「家の中」での実施はこの1年で46.3%、この先1年で40.6%となっている。
イベントや習い事などのカテゴリーにはオンラインの定着化も見られる。