ミュージカル『ラ・マンチャの男』のファイナル公演が神奈川・よこすか芸術劇場にて24日に千秋楽を迎え、カーテンコールに主演の松本白鸚らが登場した。

  • 左から松たか子、松本白鸚

    左から松たか子、松本白鸚

スペインの国民的小説「ドン・キホーテ」を原作としたミュージカル『ラ・マンチャの男』は、1965年にブロードウェイで初演。日本では1969年の初演より松本白鸚が主演。翌70年にはブロードウェイからも招待を受け、計60ステージを全編英語で行った。

2022年のファイナル公演は新型コロナウイルスの影響を受け、全25回を予定していた中、全7回で中断。今回は幻のファイナル公演の復活となり、ドン・キホーテが想い姫と慕うアルドンザ役に2012年公演以来の出演で白鸚と親子共演の松たか子、サンチョ役に駒田一、 牢名主役に上條恒彦、アントニア役に実咲凜音、カラスコ役に伊原剛志を迎えた。

カーテンコールでは会場を満員にした約1,300人の観客が拍手を贈り、松が跪いて花束を贈呈。白鴎は「初演して54年、27歳の時にブロードウェイに行きまして、足を運んでくださるお客様のおかげで今日までやれました」と感謝し、「これからも命のある限り、芝居を続けて参ります。どうもありがとうございます」と宣言した。

最後には白鸚の「それではお名残惜しいですけど、皆様と一緒に『見果てぬ夢』を歌ってお別れしたいと思います」というコメントと共に、全員で作中曲「見果てぬ夢」を歌う。「本日はどうもありがとう存じました」という言葉で感動のフィナーレとなった。

写真提供/東宝演劇部