MHD モエ ヘネシー ディアジオが取り扱うブランド「ヴーヴ・クリコ」は6月、2014年より実施してきた、海底のセラーでワインを熟成させる実験プログラム「Cellar in the Sea(海のセラー)」の2回目のテイスティングを実施。これを記念して、シャンパーニュの醸造をめぐる発見と体験のツアーも開催される。
2010年、オーランド諸島沖に沈む難破船から、200年以上海底に眠っていたボトルが発見され、引き上げてみると、醸造時からほとんど品質が損なわれていない甘い風味のワインが。発見された168本の内、47本がマダム・クリコの存命中に瓶詰されたヴーヴ・クリコだったという。
「Cellar in the Sea(海のセラー)」プロジェクトは、この天然のセラーがもたらした熟成のポテンシャルから着想を得てはじまった実験プログラムで、ヴーヴ・クリコは、沈没船が発見された地点近くの海中に「オーランド・ヴォルト」と名付けた海底貯蔵庫を建造し、厳選した4種のシャンパーニュ「イエローラベル ブリュット(750ml、1500mlのマグナムボトル)」「ヴィンテージ ロゼ 2004」「ドゥミ・ セック」を、2014年から貯蔵させている。貯蔵期間は2054年までを予定しており、フランスランスのメゾンセラー「クレイエール」で管理されているシャンパーニュとの比較を行うという。
プログラム開始から3年が経過した2017年に一回目のテイスティングが行われ、今年6月、二回目となる比較テイスティングが実施される。
今回のテイスティングを記念して、ヴーヴ・クリコが残したかけがえのない遺産を探求するブランド初の一般向けツアー「ソレール・ヴォヤージュ(太陽のように輝く旅路)」が開催される。
旅のはじまりはフランス シャンパーニュ地方から。ブドウ畑とメゾン ヴーヴ・クリコ伝統の栽培区画が広がるヴェルジーの菜園でのガーデンランチや、ヴーヴ・クリコのメゾンセラー「クレイエール」の見学。また、歴史的なスクーナー船「Albanus(アルバヌス)」でシルヴァシャール島へ向かい、離島で2泊滞在。花飾りや伝統音楽、島内観光、伝統的な魚釣りなどを楽しむことができる。
さらに、ヴーヴ・クリコのセラーマスターを務めるディディエ・マリオッティから、サヴォアフェール(匠の技)とテイスティングのテクニックを学んだり、地元を代表するトップクラスのシェフたちによる伝統料理を堪能。また、ダイビング経験がある方を対象として、沈没船を発見したトレジャーハンターであるダイバーの案内で、海底貯蔵庫「オーランド・ヴォルト」を見に行くこともできるという。
催行予定日は6月22日~25日。販売数はダブルルーム14室で、旅費は予約内容に応じて決定するとのこと。ツアーの詳細および申込みはヴーヴ・クリコの特設サイトから。