イノフィスは4月17日、働きながら介護をしているビジネスケアラーに向けて実施した「ビジネスケアラーの身体的負担」をテーマにした調査結果を発表した。調査は3月17日〜22日の期間、30〜60代の男女333人を対象に行われたもの。
介護による身体的負担を感じているビジネスケアラーに、その負担が仕事と介護の両立の支障となっているか尋ねてみた。すると、43.6%が「経済的不安がある」と回答。さらに、「身体がつらく、仕事に集中できない」「思うように体が動かせず、仕事の質が低下した」との回答はともに23.7%におよんだ。
また、16.6%が「身体への不安から、離職を検討している/検討したことがある」と回答している。
仕事と介護の両立ができる環境や制度の整った会社があれば、転職をしたいと思うか聞いてみると、「すぐにでも転職したいと思う」と「転職を検討する」の回答は合わせて55.5%となった。
介護による身体的・精神的負担について誰かに相談した事があるか聞いてみると、5割を超える人が家族に相談しており、友人やケアマネジャーには3割ほどが相談すると回答。
会社の同僚へは16.5%、会社の上司は10.2%、人事・総務では4.2%にとどまる結果となっている。
仕事と介護の両立について、会社やその人事に対して感じている事を尋ねてみると、約8割が仕事と介護の両立について不十分である、あるいは環境を整えてほしいという要望を持っていることが明らかとなった。
会社から福利厚生として介護用品が提供されるのであれば、使用したいと思うか聞いたところ、53.7%が「思う」、33.5%が「どちらかといえばそう思う」と回答。合わせて約9割が使用に前向きである事が分かった。