オリコンは4月21日、「ネット証券」に対する満足度調査の結果とともに、聴取した利用実態データを公開した。調査は2022年8月12日~22日、証券会社34社、およびネット証券の利用者4,852名を対象にインターネットで行われた。
ネット証券の利用者に「投資をはじめたきっかけ」を聞いたところ、「手元にある資金を有効に運用するため」(64.3%)が最も多く、次いで「老後の資金を蓄えるため」(38.6%)、「ゆとりある生活に向けて蓄えるため」(32.0%)、「株主優待が魅力のため」(27.3%)、「銀行の金利が低いため別での運用を考えたため」(27.2%)が上位に。
口座を開設している制度は、「一般NISA」(56%)がダントツ1位。次いで「つみたてNISA」(18%)、「iDeCo」(14%)、「企業型DC(マッチング拠出を含む)」(10%)と続いた。
取引頻度としては、「1ヶ月に1回程度」(25%)、「それ以下(=2~3ヶ月に1回以下)」(23%)、「2~3ヶ月に1回程度」(20%)が多いよう。1回の取引金額は「5万円未満」(18.4%)が最も多く、次いで「20~40万円未満」(14.5%)、「10~20万円未満」(12.6%)と続き、全体としては「100万円未満」の割合が72.8%を占めるものの、「100万円以上」も17.5%と一定数を占める結果となった。
最後に、「FIRE(経済的自立と早期退職)」について知っているかを聴取した結果、51%が「知らない」と回答。次いで「知っているが、FIREを目指していない」が34%、「知っていて、FIREを目指している」が12%、「既にFIREを達成している」が3%と続き、半数近い人がFIREを認知しているものの、FIREを目指している人は少数にとどまった。