弁護士ドットコムは4月21日、確定申告に関する実態調査の結果を発表した。3月17日〜23日、調査対象は税理士ドットコムに登録のある個人事業主、有効回答は348人。
確定申告の内容を聞くと、「事業(本業)に関する税務申告」が圧倒的に多く85.7%。次いで「医療費控除、生命保険料控除、住宅ローン控除、ふるさと納税など控除に関する税務申告」が36.5%、「副業やアルバイト・パートに関する税務申告」が23.4%となった。
申請書の作成方法については、「市販の会計ソフトで申告書を作成」が41.8%で最多。他方、「確定申告作成コーナーで作成」は19.9%、「e-Taxソフトで作成」は15.2%で、国税庁の申告書作成システムを利用した割合は計35.1%となり、市販の会計ソフトを下回った。また「税理士に依頼して作成」は13.7%だった。
申請書の提出方法については、75.4%が「e-Taxを利用」と回答し、「窓口に持参」は10.2%にとどまった。
今年の確定申告で苦労したこと・困ったことを尋ねると、1位「作業時間の確保」(29.8%)、2位「税法の理解」(27.2%)、3位「会計ソフトの使い方」(24%)と続き、同調査では「確定申告の作業や必要な知識の習得に費やすほどの時間の余裕が得られない方が一定数いる」と分析。一方、「特に苦労したり困ったりしたことはなかった」という人も29.5%いた。