JR東海グループの流通事業を再編し、東海キヨスクとジェイアール東海パッセンジャーズ(JRCP)を10月1日に合併することが発表された。合併後の新社名は「株式会社JR東海リテイリング・プラス」となる。

  • JR東海グループの東海キヨスクとジェイアール東海パッセンジャーズを合併し、10月から「JR東海リテイリング・プラス」に(写真は東京駅八重洲口)

2社はともにJR東海の駅構内を中心に小売店舗を運営する企業。東海キヨスクは名古屋市に本社を置き、「Kiosk」「Bellmart Kiosk」「GIFT KIOSK」「GRAND KIOSK」などの店舗を運営する。ジェイアール東海パッセンジャーズは東京都内に本社を置き、「DELICA STATION」「旬菜」などの店舗を運営するほか、スターバックスをFC展開している。

新会社「JR東海リテイリング・プラス」は両社の事業を継承し、駅構内小売事業、フランチャイズ事業、パーサー業務を含む新幹線車内販売事業、駅弁製造事業の4事業を運営する。

これまで東海キヨスクは土産品を中心、ジェイアール東海パッセンジャーズは弁当を中心に扱ってきたが、合併後は2社の品ぞろえを1店舗に統合するとともに駅構内店舗の集約・大型化を進め、土産品・弁当・飲料等をワンストップで購入できる環境を整える。

地域に根づいた商品仕入れや食品製造といった両社の強みも生かし、ご当地商品の品ぞろえ強化、できたて食材の提供、新たなFCブランド「スープストックトーキョー」の展開なども進める。新会社の資本金は7億円。登記上の本社は名古屋に置き、実際の体制は東京・名古屋の2本社制とする。