児童書『らくだい魔女』シリーズの初アニメ化&初映画化した劇場アニメ『らくだい魔女 フウカと闇の魔女』が公開中。4月2日、公開記念舞台あいさつが行われ、フウカ役・井上ほの花、チトセ役・田村睦心、カリン役・石見舞菜香、キース役・小野賢章、メガイラ役・日笠陽子、浜名孝行監督が登壇した。
闇の魔女・メガイラ役の日笠は、本作で劇場アニメ初主演を務めた井上に感無量の様子で「こんなに大きくなって! しかも劇場版映画で主演!どうですか?」と大興奮。井上は「とても嬉しくて、フウカちゃんの演技だけの力ではなく、みんなに支えられて完成しました」としみじみ。「家族連れやお友達連れ、きっと私と同じで原作を読んでいたんだろうなと思う同年代の方など様々な方がいらっしゃって、この作品がこんなに愛されていることが嬉しい。今日も沢山の方に観ていただいて、客席から幸せが発光している。世界中の幸せが今ここに集まっているのではないかと思うくらい嬉しい」と反響を噛みしめていた。
石見は「素敵な座長で、収録現場の空気を柔らかくしてくれた」と語る。田村も「収録はこの3人で行いましたが、楽しいお話をしたり、一緒にお弁当を食べたりしました」とアフレコ収録を思い返す。
一方、浜名監督は「たくさんの人たちの力で完成した満足のいく作品。私は親子でも観られるようなけアニメを作りたくてこの業界に入ったので、その念願が叶いました」と笑顔で語る。
好きなシーンについては、田村が「チトセがフウカにハンカチを渡すツンデレ男子なところは勿論、メリーゴーランドでフウカが遠慮なくチトセを蹴飛ばすところも好き」と語る。続く石見は「表情がどのキャラクターも豊か。特にカリンはチトセのことが好きなんだなってわかる、アワアワしているところ可愛いです!」と見どころを語った。
小野は「フウカの登場シーンでオン眉の前髪がピョコピョコするのが可愛い」とコメント。日笠は「フウカの靴下の左右の高さの違いが可愛い。髪の毛や洋服でフウカのらくだい感が表されていると思う」と語る。
劇中ではフウカと母親レイアの絆も描かれており、井上は「フウカちゃんからしたら、レイアは銀の城の女王様で光の魔女という偉大な存在。同時にフウカちゃんにとってはママ。お母様でも母上でもなくママ。そこにフウカちゃんに対するレイアの愛情を感じてグッときた」と感動したことを語る。ちなみに公開初日に、母で声優の井上喜久子と一緒に鑑賞したエピソードを語る。「母は大泣きしながら『1時間で私はどうしてこんなに泣いているのか。もう情緒が……。泣きすぎて頭が痛い。でもこの後もう一回観に行く?』と言ってました」と報告した。最後に、「フウカちゃんはメガイラ様から『光が似合う』と言われました。その言葉は私の心にも届いて……もう泣きそう。感動しました」「私自身、『らくだい魔女』の続編を観たいので、皆さんで魔法のバトンをたくさんの方々に渡してください!」と煽り、本舞台あいさつは幕を下ろした。