「SLキューロク館」と真岡鐵道は、真岡駅併設の「SLキューロク館」が4月28日で開館10周年を迎えることを記念し、同館で展示・運行している蒸気機関車49671号(キューロク)の外観を変更し、北海道で使用されていた現役時代の姿を再現すると発表した。
蒸気機関車49671号は、日本国有鉄道(国鉄)の前身である鉄道院が製造した9600形の1両として、1920(大正9)年に新造。以来、1976(昭和51)年に廃車となるまで、一貫して北海道で使用された。その後、真岡市の井頭公園で長らく展示されたが、2013(平成25)年に「SLキューロク館」へ移設され、現在に至る。
井頭公園に移された際、現役時代にはなかった除煙板(スモークデフレクター)を取り付けたほか、機関車前端の手すり撤去、不足している部品を他機から移設するなどの変更を行っている。
今回、除煙板を取り外すとともに、49671号の前端に手すりを取り付け、北海道を走行していた当時の姿に戻す。実施期間は4月20日から約半年間とされている。