「スプリング・クリーニング」という言葉を知っていますか? 日本では年末に大掃除をする家庭が多いと思いますが、海外では気候の良い春の時期に大掃除をすることが一般的です。確かに暖かい季節の方が、水を使った掃除や窓を開けた換気への抵抗が低いですよね……!
今回は、ダスキンで掃除のプロとして働くスタッフの方に"お風呂掃除の方法"を聞きました。「年末の大掃除をしそびれた……」という方は、カビが発生しやすい梅雨入り前に、本記事を参考にメンテナンスしてみてください。
■バスタブのお掃除方法
<用意するもの>
スポンジ / メラミンフォームのスポンジ / デニム地など / ゴム手袋 / 浴室用くつ / 浴室用洗剤(中性タイプ) / クリームクレンザー
<事前準備>
・ドアや窓を開け、換気扇をまわして換気をよくする
・ゴム手袋をはめ、液が垂れないよう端の部分を少し折り返しておく
<掃除の手順>
※浴槽の素材がプラスチック・ポリの場合の掃除手順です
【1】浴室全体に水をかけて濡らす
【2】湿らせたスポンジに浴室用洗剤をスプレーし、浴槽全体をこする
・円を描くように洗剤をなじませてこすってください
・硬いタワシやブラシを使うとキズがついてしまうので、必ず柔らかいスポンジを使ってください
【3】石けんカスなどの汚れが落ちない場合は、湿らせたメラミンフォームのスポンジでこする
・素材によってはキズがついたりツヤがなくなることがあるため、目立たない場所で試してから行ってください
【4】湿らせたデニム地などにクリームクレンザーをつけ、水位線の汚れを落とす(落ちなかった場合)
・素材によってはキズがついたりツヤがなくなることがあるため、目立たない場所で試してから行ってください
【5】汚れや洗剤を水で洗い流す
【6】よく乾燥させる
・乾いたぞうきんで水気を拭き取るか、風呂用に用意した窓用ワイパーで水切りすると、シミがつきにくくなります
■壁や床の掃除のお掃除方法
<用意するもの>
ブラシ / メラミンフォームのスポンジ / デニム地など / ハケ / ゴム手袋 / 浴室用くつ / ゴーグル / マスク / 浴室用洗剤(中性タイプ) / クリームクレンザー / カビ取り剤または塩素漂白剤
<事前準備>
・ドアや窓を開け、換気扇をまわして換気をよくする
・ゴム手袋をはめ、液が垂れないよう端の部分を少し折り返しておく
・ゴーグル、マスクをつけ保護する
<掃除の手順>
【1】床・壁全体に水をかけて濡らす
【2】湿らせたブラシに浴室用洗剤をスプレーし全体をこする
【3】目地部分の汚れを落とす
・湿らせたメラミンフォームのスポンジでこするか、湿らせたデニム地などにクリームクレンザーをつけ、こすります
【4】汚れや洗剤を水で洗い流す
【5】カビが生えている部分にカビ取り剤をスプレーする
・塩素系漂白剤をハケなどにつけ、カビの生えた部分に塗る方法でもOKです
・塩素系の洗剤と酸性の洗剤が混ざると有毒塩素ガスが発生し、とても危険なので同時使用は絶対にしないでください
【6】5~10分ほど放置し、カビの色が消えるのを待つ
・色が消えない場合は、湿らせたデニム地などにクリームクレンザーをつけ、こすります **【7】汚れやカビ取り剤などを水で洗い流す
【8】よく乾燥させる
・乾いたぞうきんで水気を拭き取るか、風呂用に用意した窓用ワイパーで水切りしておくと、シミがつきにくくなります。
・浴室全体や天井にカビが生えている場合は、専門業者に依頼されることをおすすめします。
■鏡や蛇口まわりのお掃除方法
<鏡の掃除の仕方>
「曇り止め加工」などをされている場合は、強く磨くことで加工を削り落としてしまうので、浴室用の中性洗剤と柔らかいスポンジでこする方法でお手入れをしてください。
入浴後、鏡についた水滴を拭き取ったりワイパーで水分をきっておくなど、水垢汚れが付かない予防法を日々実践することをおすすめします。
<蛇口まわりの掃除の仕方>
鏡と同様の掃除を行っても落ちない場合は、クリームクレンザーを使ってデニム布など目の詰まった布で汚れ部分をこすります。クレンザーには研磨粒子が入っており、目の詰まった布でこすることで汚れを削り落とす効果が期待できます。ただし傷が入りやすいので、蛇口ステンレス以外の場所では行わないでください。
浴室は毎日使う場所だからこそ、清潔を保ちたいですよね。気候が良いこの時期に、ぜひメンテナンスしてみてはいかがでしょうか。
取材協力:ダスキン
衛生・清掃用品のレンタル・販売や、ハウスクリーニング、家事代行サービスなど暮らしを支える様々な商品・サービスを提供。初夏から春にかけて人気のハウスクリーニングメニューは「エアコン」「浴室」、また家事代行サービスでは日常の家事を1回2時間の時間単位で代行できる「家事おてつだいサービス」が人気。