戌の日。安産祈願をする戌の日が安定期の5ヵ月の頃ということもあり、私はその日の来るのをとても待ち望んでいました。その頃はほんのすこーしですがおなかもふっくらし始め、胎動もだいぶわかり、おなかの中に赤ちゃんのいる日々にもだいぶ慣れて少しほっとしてきていました。妊婦であること、おなかに赤ちゃんがいることの幸せをじんわりと感じることができてきた頃だったと思います。
さて、戌の日のお詣りには両親と一緒にプチ旅行のように、長野県諏訪市にある諏訪大社下社春宮様へ行くことに決めていました。温泉や諏訪の街並み、そして諏訪湖のゆったりとした空気感も大好きで、度々訪れている場所です。
私が春生まれのせいか、なぜか春宮様にあたたかい雰囲気を感じ、今までいろんな節目節目にお詣りをしてきました。そして今回は安産をお願いして…。春宮様の周りは立派な巨木で覆われ、一歩、鳥居の中に入るととても厳かで神聖な気持ちになります。空気が透き通ってシンとして伸びゆく大木を見上げながら深呼吸をしたくなります。そして拝殿の前に立つと、いつも迎え入れていただけているようなあたたかな気持ちになるのです。