ローランドは、BOSS(ボス)ブランドより、ライブ配信に適したオーディオ・ストリーミング・ミキサー「Gigcaster 8」と「Gigcaster 5」を2023年4月29日に発売する。市場想定価格は「Gigcaster 8」が85,800円前後、「Gigcaster 5」は58,850円前後。

  • 「Gigcaster 8」(左)と「Gigcaster 5」

「Gigcaster 8」と「Gigcaster 5」は、4.3インチのカラー・タッチ・ディスプレイを搭載するライブ配信に適したオーディオ・ストリーミング・ミキサー。ギタリストやベーシストに便利なHi-Z入力対応のインプット端子を備え、ギターやベースを直接接続できる。サンプリング・レート48kHz、内部演算32bit float(浮動小数点)処理によるサウンドを創出する、BOSSのフラッグシップ・エフェクトプロセッサー「GT-1000」譲りのアンプやエフェクトを多数搭載する。ボーカル・パフォーマンスの向けにファンタム電源対応のXLR端子に加え、低ノイズでクリアな音声を実現するマイク・プリアンプを装備。広いゲイン・レンジを確保し、さまざまな種類のマイクを接続できる。ボーカル用のエフェクトも内蔵しており、歌声に自動生成したハーモニーを加えるといった演出を実現する。シンセサイザーやキーボードなどの楽器の接続にも対応し、複数のプレイヤーによるセッションを配信できるようになっている。

ミキサー部は、「Gigcaster 8」でマイクおよび楽器用のチャンネル×4、Bluetooth、モバイル機器、サウンド・パッド、USBの計8チャンネルを、「Gigcaster 5」でマイクおよび楽器用のチャンネル×3、Bluetooth、USBの計5チャンネルを利用できる。インプット・チャンネルと全体の音量をコントロールするアウトプット・チャンネルには、それぞれに独立したフェーダーを備えており、直感的な音量調節が行える。また、それぞれのチャンネルには、コンプレッサーやイコライザーなどのエフェクトも装備。PCと組み合わせての使用時には、PC画面から本体の設定が行える専用アプリケーションも用意している。マルチトラック対応のUSBオーディオ機能にも対応し、各チャンネルの音声およびミックスされた音声をPCに送り、配信やDAWでの録音、オンライン会議などに利用できる。ライブ配信向けにBGMやリモート・ゲストの音声の割り当てが可能なチャンネルを装備。モバイル機器の通話機能を使ってリモート・ゲストの音声もミキシングでき、配信者間のコミュニケ―ションに便利なトーク・バック機能、楽器やマイクの信号が入力されると自動的にBGMの音量が下がるダッキング機能などの機能も用意している。カスタマイズ可能なパッド機能では、配信を行いながらのエフェクトのコントロールや、ジングルや効果音の再生を行える。「Gigcaster 8」では、アーカイブの作成用にmicroSDカード(別売)への録音機能も搭載する。

サイズ/質量は「Gigcaster 8」がW217×D267×H80mm/1.36kgで、「Gigcaster 5」はW177×D216×H78mm/0.96kg。本体のほか、ACアダプター(PSD-100)などが付属する。