ONE PIECE』(以後、ワンピースと表記)は『週刊少年ジャンプ』(集英社)を代表する大人気長寿作品で、細かな設定やあざやかな伏線回収によって、子どもだけでなく大人からも根強い支持を集めています。

連載開始から25年以上経過し最終章に突入した『ワンピース』ですが、主人公のルフィが覚醒したことにより衝撃の真実が次々と明らかになりました。

そこで本記事ではルフィの覚醒による変化や、多くの読者を驚かせた新事実について紹介します。

ルフィが覚醒に至った理由

ルフィはワノ国でカイドウ戦最終局面中に覚醒を遂げました。

五老星からの勅令を受け、カイドウとルフィの戦いに乱入してきたCP0。これによりルフィはカイドウから致命傷となる攻撃を受け敗北したと思われました。

しかしモモの助には「ジョイボーイが帰って来た」と言うズニーシャの声が届き、同時に、死亡したと思われたルフィの体に変化が起こります。

敗北したはずのルフィと再戦したカイドウは、その変化が覚醒によるものだと確信していました。そして覚醒の条件は、ルフィの心身が悪魔の実の能力に追いつくことだと明かされます。

ルフィはカイドウの攻撃で死にかけたものの、心臓がドラムのリズムを打ったことをキッカケに覚醒へと至り、その結果、新たにギア5の発動を成功させました。

覚醒によってギア5の発動が可能に

悪魔の実の能力に覚醒という上のステージがあることは、実はドフラミンゴやクロコダイルによって以前から明かされていました。

そして、作中でルフィよりも先に覚醒者として登場していた人物には、ドフラミンゴやシャーロット・カタクリなどの名前が挙げられます。

ルフィはカイドウの攻撃により偶然覚醒に至ったものの、心拍数の上昇が必要であることにすぐさま気付きその後は自らの意志でギア5を発動できるようになりました。

これによりルフィの見た目は白くてふわっとした容姿に変わり、身軽さや自由さを感じさせる姿になります。また常に笑っているという特徴もあります。

さらに身体能力も格段に上がるようで、ルフィは覚醒状態になると今までやりたくても実現できなかったことがすべてできるようになると感じ、ギア5が秘める可能性に期待していました。

ギア5とは

ギア5の発動を成功させたルフィは、その状態を自らの最高地点だと確信します。

これまでのルフィは、血流を上げ自身の速度を強化するギア2、体の一部を巨大化させるギア3、巨大化に覇気を掛け合わせたギア4といった戦術を採用してきました。これに対して、覚醒により修得したギア5では、今までの強化技を大きく上回る効果を発揮しています。

ここからは、そんなギア5の特徴やデメリットについて紹介します。 ちなみにギア5を受ける初めての相手となったカイドウは、ルフィの斬新な戦い方に対して“まるで絵物語”という感想を述べていました。

ギア5の特徴

ルフィはギア5状態になることでさまざまな新能力を発動させました。そのうちのいくつかを紹介します。

巨大化も可能に!?

巨大化は以前からもやっていた事ですが、ギア5では予備動作なしで自由自在に巨大化が可能になっているようです。

またサイズの上限も拡大しており、カイドウを仕留めた際のルフィの拳は鬼ヶ島にも匹敵するほどの大きさに巨大化していました。

腕力の強化

ルフィは巨大化させた腕で龍の姿となったカイドウを捕まえたり、カイドウを縄跳びのように振り回したりと離れ業を実現させています。

ルフィが食べた悪魔の実の覚醒は、ゴムの体にさらなる腕力と自由を与えるとも言われています。まさにその効果が現れた結果と言えるでしょう。

雷をつかむ

ゴムは電気を通さないという特性を生かし、雷をつかみ武器として放つことに成功したルフィ。雷を生成することはできないものの、まわりに雷があれば自在に操ることが可能となるので、ゼウスを戦力に加え雷技が強化されたナミとのコンビ技にも期待できるかもしれません。

周囲にゴムの性質を付与

カイドウに捕食されたルフィはその体内からカイドウの体ごと巨大化させています。また、打撃技を受けた際に、地面をゴム化して脱出するという対処法も披露しました。 ここから、覚醒したルフィは、自分だけでなくまわりにもゴムの性質を付与できることがわかります。

これは超人(パラミシア)系特有の覚醒状態とされていますが、ルフィが食べた悪魔の実の本当の分類は動物(ゾオン)系なので、ルフィの覚醒は非常に稀なケースです。

覚醒の反動・リスク

さまざまな新技を駆使し、ルフィの意のままに戦えるようになるのがギア5ですが、当然ながら常時発動できるわけではありません。

強力な技の実現が可能となっているが故にその反動は大きく、一定の時間がたつとルフィは疲労からとても弱々しい姿となってしまいます。

ギア5はインターバルなしで再発動することができるようですが、体力の消耗が激しいというリスクは避けられません。また痛みには弱いようで、その痛がり方は周囲を驚かせるほど大きなものでした。

ゴムゴムの実のもう一つの名前が判明

ルフィはこれまで超人系ゴムゴムの実を食べたゴム人間として紹介されてきましたが、なんと最終章でゴムゴムの実にはもう一つの名前があったことが明かされました。

それが【動物系ヒトヒトの実 幻獣種モデル ニカ】です。

ルフィは覚醒したことで容姿が変わり、限界を超えて弱々しい姿になってもすぐにギア5を再発動することが可能でした。この変型とタフネスはまさしく動物系の能力者の特徴と一致しています。

ただし、先ほども少し触れましたが、自身の持つ性質を周囲に付与できるのは覚醒した超人系の能力者特有のものでした。

ルフィはこのどちらも実現させていることから、ヒトヒトの実には動物系の能力と超人系の能力の両方が備わっていると推察できます。

ニカの名が隠されていた理由

ルフィが食べた悪魔の実がゴムゴムの実として世間に認知されていたのは、誤解によるものではなく意図的なものでした。では、誰が何のためにわざわざ通称を付け、ニカの名を隠したのでしょうか。

結論から言うと、本来の名を伏せたのは世界政府で、その理由は歴史からその実の名を消すためでした。世界の最高権力とされる五老星にとって、ニカの名が世間に広まること、その実が覚醒することは大きな不都合があるのでしょう。

そのため“ゴムゴムの実”というもう一つの名を与え、その実の正体を隠していたのでした。

ワノ国で登場した元CP9のフーズ・フーは、12年前政府の船で護送中だったゴムゴムの実がシャンクスに奪われたと明かしていました。ゴム人間になるだけの悪魔の実を護送することも、海賊がわざわざそれを政府の船から奪うこともやりすぎで不自然です。

政府は通称ゴムゴムの実の脅威を警戒し、何としてでも覚醒を回避すべくその存在を消そうとしたのだと思われます。

覚醒ルフィ=ジョイボーイ?

ジョイボーイとは、作中における空白の100年、つまり最低でも800年前に実在したとされる人物です。魚人島にあったポーネグリフにはジョイボーイからの謝罪文が記されていました。

現代でもジョイボーイの名前はたびたび登場しますが「いつか“ジョイボーイ”が現れる日までに“開国”せねば……!!!」や「ジョイボーイが…!! 帰って来た!!!」というセリフから、現在では個人名ではなく称号として扱われていると推察できます。

一度はカイドウに敗北したルフィですが、復活の直前ズニーシャが反応を示していました。そしてその「ジョイボーイが帰って来た」という声とほぼ同時に、瀕死だったルフィが笑顔を見せて復活しています。

また、ジョイボーイについて何らかの情報を知っているであろうカイドウが、敗北するルフィに対して「お前も…“ジョイボーイ”には……なれなかったか………!!」とつぶやいていました。

カイドウのこの口ぶりや、いつかジョイボーイが現れるとされるワノ国を拠点にしていたことなどから、カイドウは自分を倒す人物=現代のジョイボーイと考えていた可能性があります。

これらのことからファンの間では、覚醒してカイドウに勝利したルフィは、現代のジョイボーイとなるのではないかという考察が盛り上がっているようです。

ルフィの覚醒で最終章はさらに加速

ワノ国編ではルフィが覚醒したことによりギア5が発動し、新能力・新ビジュアルがお披露目となりました。

物語はいよいよ佳境へと突入し、ここから怒涛の伏線回収・新情報の公開が予想されます。すべてがつながるまでもう少し! 引き続き『ワンピース』の新展開に注目していきましょう。

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