ヤマハは、同社のアップライトピアノに消音機能を追加する、サイレントピアノ後付けユニット「RSC3シリーズ」と既発のサイレントピアノを最新の機能にアップグレードするサイレントピアノアップグレードユニット「VSH3シリーズ」を2023年5月18日に発売する。
「RSC3シリーズ」はヤマハ製のアップライトピアノに消音機能を追加するサイレントピアノ後付けユニットで、「VSH3シリーズ」は既発のサイレントピアノを最新の機能にアップグレードするサイレントピアノアップグレードユニット。ともに、ヤマハの「トランスアコースティックピアノ」の最新モデルで採用されている「アーティキュレーション・センサーシステム」を搭載し、88鍵すべての鍵盤の下に設置されたセンサーのワイヤレスコミュニケーションにより、ピアノ本来のタッチ感を損なうことなく、自然な演奏を可能にするという。
また、ヤマハのコンサートグランドピアノ「CFX」とベーゼンドルファーのフラッグシップモデル「インペリアル」をサンプリングした音源を搭載。ヘッドホン着用時でも立体感のある自然な音を楽しめる「バイノーラルサンプリング」を「CFX」音源に加えて新たに「インペリアル」音源でも採用している。
独自のシミュレーション技術「グランド・エクスプレッション・モデリング」も装備。グランドピアノでは、タッチの違いに対して、ハンマーやダンパー、弦などの内部機構がその都度異なる動きをしながら相互に影響し合うことで、音色が生まれるが、「グランド・エクスプレッション・モデリング」では、こういった音色変化を再現してくれる。
さらに、Bluetooth(AUDIO/MIDI)に対応。スマートデバイスと楽器をワイヤレスで接続し、デバイス内のオーディオデータを再生しながらアンサンブル演奏が楽しめるほか、iOS/Android用の無料アプリ「スマートピアニスト」を利用することで、メトロノームを操作したり、内蔵曲の楽譜をスマートデバイス上で見ながら演奏するといったことが行える。
「RSC3シリーズ」は取り付けられるアップライトピアノに応じて「RSC3-1」「RSC3-3」「RSC3-5」「RSC3-10」「RSC3-30 」の5タイプを用意。「RSC3-1」「RSC3-3」「RSC3-5」「RSC3-30 」の希望小売価格は190,000円(別途取り付け費用50,000円がかかる)で、「RSC3-10」は200,000円(取り付け費用60,000円)。ピアノ本来の機能を損なわずにユニットを取り付けることができるため、取り付け後もこれまでと同じ響きのままアコースティックピアノとしての演奏を楽しめる。
「VSH3シリーズ」も対応モデル別に「VSH3-1」「VSH3-2」「VSH3-3」「VSH3-10」「VSH3-20」の5タイプを用意。「VSH3-1」「VSH3-2」「VSH3-3」の希望小売価格は242,000円(別途取り付け費用88,000円がかかる)で、「VSH3-10」は165,000円(取り付け費用55,000円)、「VSH3-20」は176,000円(取り付け費用66,000円)となっている。