元プロ野球選手で野球解説者の谷繁元信氏が14日、YouTubeチャンネル『谷繁ベースボールチャンネル』に出演。動画「【2023WBC】これが現場のリアル。大激戦の裏での選手たちの苦悩とは?」内で、「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」における村上宗隆は「不調じゃなかったと思う」と語った。
“日本の4番”として期待されながらも、1次ラウンドからなかなか結果が出なかった村上。準決勝のメキシコ戦も試合途中までは4打席凡退と快音がないままだったが、最終的に9回無死一、二塁というチャンスで中堅手の頭上を越えるフェンス直撃の逆転サヨナラ打を放った。
この試合を振り返り、谷繁氏は「俺はね、村上は不調じゃなかったと思う」「俺は不調とは思ってなくて、単純に調整が足りなかった」「ちゃんと自分の形、自分の間合い、自分の感覚で打ててなかっただけなの。それが実戦を積んでいくことで、段々と自分の本当の姿になっていって、あの村上が出た」と持論を述べ、「個人差があると思う。マックスに持っていけるのが20打席の選手もいれば、30打席かかる選手、40打席かかる選手もいる。それ以上いってもダメな選手はレギュラーじゃない」と語った。
続けて「村上は3月の頭に全開に持っていくことを今までやったことがないから、そこの調整っていうのが、やっているようでできてなかった」「だから、打席を重ねていけば絶対に打つようになると俺は思ってたし、言ってた。そうしたら準々決勝あたりから打ち出した」と解説していた。