内閣府男女共同参画局が、人気イラストレーター・たなかみさきさんの作品と酷似しているという指摘を受け、若年層の性暴力被害予防月間啓発ポスターの使用を取りやめると発表した。

  • 議論呼んだ性暴力被害予防の啓発ポスター、パクリ指摘を受け使用取り止め

    内閣府の啓発ポスター使用を取りやめへ。人気イラストレーターの作品に酷似していた

このポスターは、「令和5年度 若年層の性暴力被害予防月間」の一環で作られた啓発ポスター。内閣府男女共同参画局によれば、「凸版印刷株式会社に請け負わせて制作したもの」という。

ポスターが公開されると、ネット上では「たなかみさきさんの作品に似ている」との指摘が。さらに「ウワーーーこれは完全にたなかみさきさんだと思っていた……良いポスターと思っていただけに残念すぎる。確かに啓発動画のイラストとかみると違うね、、こんなこと内閣府がやっちゃっていいの?」「あのポスターたなかみさきさんじゃなかったんですか…そうですか……」「たなかみさきさんじゃなかったらだれなの? ってくらいパクリじゃない?」「あのポスター、たなかみさきさんじゃないのか。文字も似てたから完全にだまされてしまったー」との批判が相次いだ。

これを受け、同局は凸版印刷に確認。すると「制作過程において、たなかみさきさんの作品を参考とした事実があり、作品の類似性に関するチェックが不十分だった」とのこと。使用を中止するとともに、すでに配布してしまったポスターに関しては、できる限り回収するとしている。同局は「請負先の事業者の制作過程において、このような不適切な点があったことについては、極めて遺憾であり、事業者に対しては、真摯な対応を求めていく所存です」とコメントした。

たなかみさきさんも自身のInstagramアカウントにて「内閣府のポスターイラストが私のイラストに類似している件について謝罪と撤去をしていただける事になりました」と報告。続けて「ポスターのテーマが大切だから尚のこと広告業界は楽をしようとせずもっとよく意図を伝えられる良いものを作れるように沢山話し合って協力していきましょう」とコメントしている。

ネット上では「パクリ、ダメ!絶対、ダメ!」「呆れるわ」「お前らが『あなたがYESでも』案件やってどうする」などの声が寄せられた。