東芝ライフスタイルは4月18日、独自の真空技術を活用した炊飯コースが選べる真空圧力IHジャー炊飯器「炎 匠炊き（ほのおたくみだき） RC-10ZWV」を発表した。6月上旬に発売する。最大炊飯容量は5.5合（1.0L）で、価格はオープン。店頭予想価格は147,000円前後。

  • 炎 匠炊き（ほのおたくみだき） RC-10ZWV

RC-10ZWVは、1,420Wの大火力と多段階火力調節、熱対流の方向を切り替える過熱方式が特徴となる真空圧力IHジャー炊飯器「炎 匠炊き」シリーズのフラッグシップモデル。

RC-10ZWVでは、内釜の中を真空にし圧力差でお米に水を吸収させ、甘みとツヤを引き出す従来からの独自技術「真空αテクノロジー」を、前炊きに含まれるひたし工程で活用。炊飯開始前に10分～120分まで6通りの真空ひたしを、好みの炊飯コースに追加設定できる「ひたしプラス」を新搭載した。常圧で30分ひたした場合と比べると、「ひたしプラス」後の吸水率は6％アップ、炊き上がり後の甘みは14％アップしたという。

  • ひたしプラスの工程

また、冷凍保存を目的としたまとめ炊きに適する「冷凍ごはんコース」を新たに採用した。炊飯のひたしから蒸らしまでの工程で加熱を調整し、保水性を高めることで、冷凍・解凍時に起こるごはんの老化を抑える。同社によると、冷凍ごはんコースで炊飯した炊き上がり直後の水分量と、同コースで炊飯後に冷凍し、温め直したご飯の水分量の変化量は1％にとどまり、温め直しても炊き立てに近い仕上がりで食べられるとする。

  • ひたしプラス設定画面と、冷凍ごはんコース設定画面

このほか、スマートフォンアプリ「IoLIFE」との連携を開始。炊飯器本体で予約炊飯を設定したあと、外出先から炊き上がり予約時刻を変更できるようになった。これにより、例えば外出先で急な用事ができ帰宅が遅くなる場合に、帰宅予定時間に合わせて炊き上がり予約時刻を変更可能となった。

「IoLIFE」では、炊飯履歴は最大10件まで自動的に記録。履歴からお気に入りを最大10件まで登録できるほか、履歴やお気に入りから炊飯器本体へ炊飯コースを送信できるようになっている。

RC-10ZWVの白米炊飯コースは、かまど名人、甘み炊き、ねらい炊き、そくうま、早炊き、冷凍ごはん、おかゆ、炊込み、少量、お弁当、エコ炊飯（出荷時コース）。このほか、玄米や白米混合炊き分け、麦ご飯、雑穀米モードも搭載する。地域で異なる水硬度に合わせて炊き方を調節する「水硬度炊き分け」、66銘柄の特長を活かして炊き分ける「銘柄炊き分け」も、従来に続き搭載した。

本体は、4.3インチのカラータッチ液晶を上面に備え、水硬度や炊き方、固さ調節といった操作が可能。上面はフラットで、凹凸が少ない内ぶたを内蔵。開閉時のクランプボタンは、新たに抗菌剤入りのものを採用した。内蔵蒸気口はワンタッチで取り外せ、洗いやすくなっている。

本体サイズはW253×D328×H246mm、重さは約6.3kg。カラーはグランブラック、グランホワイトの2色。