フジテレビで昨年3月30日(関東ローカル)に放送されたドキュメンタリー番組『NONFIX「ラーメン二郎という奇跡 ~総帥・山田拓美の“遺言”~」』が、国際メディアコンクール「ニューヨーク・フェスティバル」のドキュメンタリー・BIOGRAPHY/PROFILES(人物/伝記)部門で、銅賞を受賞した。

  • 山田拓美氏=『NONFIX「ラーメン二郎という奇跡 ~総帥・山田拓美の“遺言”~」』より(フジテレビ提供)

1957年に発足した「ニューヨーク・フェスティバル」は、テレビ番組・映画・ラジオ・広告・インターネットなど、あらゆるジャンルの映像作品を審査・表彰する国際的なコンクール。授賞式は、「ニューヨーク・フェスティバル」のウェブサイト上で動画公開するスタイルで開催され、40カ国以上から多数の作品のエントリーがあり、優秀作品に金賞・銀賞・銅賞などが授与された。

『ラーメン二郎という奇跡 ~総帥・山田拓美の“遺言”~』は、カルト的人気を博しているラーメン店「ラーメン二郎」を独占密着取材した番組。取材拒否を貫いてきたが、創業者で“総帥”という呼び名でファンからも愛され続けている山田拓美氏が、2019年2月に慶應義塾大学から特選塾員に選任されたことを記念して、山田氏の人柄と功績を形に残すことを目的として、特別に制作された。

企画プロデュースのフジテレビ・赤池洋文氏は「近年、日本のラーメン文化は世界で認められるようになりました。とはいえ、『ラーメン二郎』は極めてドメスティックなお店です。このドキュメンタリーも、あくまでも日本国内向けに制作されたものでした。しかし今回、親父さん(山田拓美氏)の功績や人柄は、国境を越えて世界の人たちに伝わりました。これまで多くの“奇跡”を起こしてきた親父さんが、また“奇跡”を起こしたのです。その“奇跡”の数々を間近で体験し、記録できたことに深く感謝しています」と喜びを語っている。

今年の「ニューヨーク・フェスティバル」では、フジテレビの作品から、『ザ・ノンフィクション「東京デリバリー物語 ~スマホと自転車とホームレス~」』が、ドキュメンタリー・Social Issues(社会問題)部門で銅賞を受賞。さらに、『ザ・ノンフィクション「あの日 僕を捨てた父は ~孤独な芸人の悲しき人生~」』『ザ・ノンフィクション「美咲をさがして ~帰りを信じた家族の3年~」』(いずれもドキュメンタリー部門)、『TimeTrip 鎌倉幕府~悲劇の将軍と夜叉王の面~』(技術制作チーム部門)の3番組が入賞を果たした。

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