「スプリング・クリーニング」という言葉を知っていますか? 日本では年末に大掃除をする家庭が多いと思いますが、海外では気候の良い春の時期に大掃除をすることが一般的です。言われてみると春の方が窓を開けた換気や、水を使った掃除への抵抗が低いですよね……!

今回は、ダスキンで掃除のプロとして働くスタッフの方に「窓掃除のコツ」を聞きました。年末の大掃除をしていないという方や、大掃除はしたけど花粉や黄砂で再び窓の汚れが気になる……という方はぜひ本記事を参考に実践してみてください。

■窓にはどんな汚れがついている?

  • 窓にはどんな汚れがついている?

●窓ガラス
室内側は、窓の開閉時によく手が触れる鍵まわりに、小さいお子さんがいる家では低い箇所に「手垢汚れ」がつきやすいです。外側には土ぼこりや砂ぼこり、排気ガスや花粉などの汚れがついています。

●サッシ
サッシも窓と同様に、風で舞ってきた土や砂、ほこりが溜まりがちです。

●網戸
汚れていることに気が付きにくい網戸ですが、網戸も土や砂ぼこりで汚れています。放置していると網戸に触れるレースのカーテンも汚れてしまうことに……。気候がよくなり窓を開ける頻度が高くなる前にお掃除をするのがおすすめです。

■窓掃除の適切な頻度は?

  • 窓掃除の適切な頻度は?

掃除の頻度は生活状況や汚れ具合に応じて変わりますが、最低でも年に1回は大掃除として全体をしっかり掃除することをおすすめします。

年末は寒くて、水を使う屋外の掃除は億劫になりがちなので、気候がよくなる春~初夏に行うなど、掃除サイクルを決めても良いと思います。

■窓掃除で必要なアイテムは?

  • 窓掃除で必要なアイテムは?

<ふだんのおそうじの場合>
濡れぞうきん / 乾いたぞうきん / バケツ

<念入りおそうじの場合>
濡れぞうきん / 乾いたぞうきん / バケツ / 窓用ワイパー / ゴム手袋 / ガラス用洗剤

■窓の掃除の仕方は?

  • 窓掃除の仕方は?

<ふだんのおそうじの場合>

【1】 水に浸し固く絞ったぞうきんで窓を拭いていく

・ぞうきんは常にきれいなもの、きれいな面を使うようにします
・ぞうきんは数枚用意し、洗濯機でまとめて脱水しておくと便利です

【2】 乾いたぞうきんで水気を拭き取る

・ケバが残りにくく吸水性のいいクロスで拭くと、きれいに拭き取ることができます

<念入りおそうじの場合>

【1】 ガラス用洗剤をガラス全体に×印または※印にスプレーする

・洗剤を使用する前にゴム手袋をはめ、液が垂れないよう端の部分を少し折り返します
・必ず1面ずつ行います
・洗剤の標準使用量を確認し、汚れに応じた量を使用します

【2】水に浸し固く絞ったぞうきんで拭く

・まずは端を四角く拭き、次に中央に向けて洗剤を伸ばしながら拭きます
・ぞうきんは数枚用意し、洗濯機でまとめて脱水しておくと便利です

【3】 洗剤が6~7分乾きのときに、乾いたぞうきんで汚れや洗剤を拭き取る

※ケバが残りにくく、吸水性のいいクロスで拭くときれいに拭き取ることができます
※洗剤を残しておくとニジヤケの原因になり除去できません。二度拭きが必要な洗剤かどうか、使用上の注意を確認しておきましょう

【4】 ガラス用洗剤をスプレーし、ワイパーで拭き取る(窓用ワイパーを使う場合)

・ワイパーがガラスから浮かないようしっかり持ち、ブロックを区切りながら上から下へ拭き取っていきます
・ワイパーが浮いたり途中で止めたりすると拭きムラになるため、一気に行うのがコツです
・別の手でぞうきんをあてがいながら拭くと、洗剤が垂れるのを防げます

【5】 窓枠の下にたまった洗剤をぞうきんで拭き取る


日常の掃除は洗剤がなくてもOKなので、日ごろからこまめにしておくと大掃除も負担が軽くなりますね! 暖かくなってきたこの時期こそ、窓掃除をして気持ちのいいおうち時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

取材協力:ダスキン

衛生・清掃用品のレンタル・販売や、ハウスクリーニング、家事代行サービスなど暮らしを支える様々な商品・サービスを提供。初夏から春にかけて人気のハウスクリーニングメニューは「エアコン」「浴室」、また家事代行サービスでは日常の家事を1回2時間の時間単位で代行できる「家事おてつだいサービス」が人気。