「ラインブロック」とは、特定の相手からライン(LINE)のメッセージや通話を受け取らないようにする機能です。こちらからは一切連絡ができなくなるので、仲が良いと思っていた相手にブロックされると、「ラインブロックされたら終わり?」と悲観的になってしまうでしょう。

そこで今回は、「ラインブロック」する人の心理やブロックされたときの対処法を解説します。思いがけない自分の欠点が見つかることもあるので、相手の気持ちを想像して自分の行動を振り返ってみましょう。

ラインブロックされたら終わり?

  • ラインブロックされたら終わり?

「ラインブロック」されても、すべてが終わるわけではありません。感情に任せて、勢いでブロックしている可能性もあります。このような場合、時間が経つとブロックを解除する人もいるので、すぐに諦める必要はないでしょう。

ただし、ブロックされる前から明らかに嫌そうな態度を見せていたり、そっけなかったり、あるいはあなたが一方的に思いを寄せているようなケースでは、相手からの関わりたくないという意思表示なので、深追いしないように注意してください。

ラインブロックする人の心理

  • ラインブロックする人の心理

「ラインブロック」する人はどのような心理から行動を起こすのでしょうか。ここでは、考えられる相手の心理を8つ紹介します。思い当たるものがないか確認してみましょう。

一人になりたい

「ラインブロック」する心理としてまず考えられるのは、「1人になりたい」と感じているケースです。何か辛いことがあって誰とも関わりたくないと思う時期は誰にでもあるもの。また、日々のLINEのやり取りにわずらわしさを感じていたり、そもそも人とコミュニケーションをとること自体が苦手と思っていたりすることも考えられます。

このようなケースでは、自分に非がなくとも、LINEをブロックされる可能性があるでしょう。身に覚えがないのに突然ブロックされた場合は、最近辛いことがあったと言っていなかったか、あるいは人付き合いがしんどいなどと言っていなかったか思い出してみてください。

なお、この場合は一時的なもので、時間が経てばブロックを解除してもらえる可能性もあるので、焦らず待ってみた方がいいかもしれません。

相手のことを忘れたい

次に考えられる心理は、相手のことを忘れたいと思っているケース。これは、元彼女・元彼氏への未練を断つために「ラインブロック」している可能性が考えられます。

新しく彼女や彼氏ができたり、恋人関係ではなくとも好きな人ができたりした場合、過去の恋人への未練を断ち切るために「ラインブロック」するのはよくあることです。

また、新しい恋人に言われて半ば強制的にブロックさせられるケースもあるでしょう。新しい恋人との関係を大切にするためには仕方のないことです。あなたがもし相手に未練を感じているならつらいことですが、これを機にすっぱり諦めてしまった方がいいかもしれません。

喧嘩をして怒っている

喧嘩をして険悪な仲になったときにブロックするというのもよくあるケースです。この場合、あなたにも思い当たる節があるでしょう。

もし思い当たる節がない場合、喧嘩はしてなくとも相手が実は日頃からあなたとの関係にストレスを抱えていたという可能性が考えられます。人の許容範囲はさまざまで、あなたが大丈夫と思っていたことも、相手にとっては嫌なことで、今まではそれを我慢していただけかもしれません。自分にそういう行動がなかったか振り返ってみましょう。

趣味や仕事に集中したい

趣味や仕事に集中したいときに「ラインブロック」するケースも考えられます。趣味や仕事が忙しいときはLINEのやりとりがわずらしく感じるものです。また、受験勉強や資格勉強などに集中したいケースもあるでしょう。

このようなとき、むやみにメッセージを送ったり、しつこくメッセージを送ったりするタイプの人はブロックされてしまうことがあります。

人間関係の整理をしたい

人間関係の整理をしたいときに、「ラインブロック」する人もいます。「社交辞令でLINEを交換したものの顔と名前が一致しない」といった経験も持つ人は多いでしょう。誰か分からない人の連絡先がどんどん増えて、見直したくなることは決して珍しいことではありません。

また、長年連絡を取っておらず、今後も会う機会はないだろうと思うような人も連絡先を整理される対象になります。人間関係の断捨離をすることで、すっきりする場合もあるので、相手がこれにあたる場合、ブロックされても深く考えないようにしましょう。

返信が面倒に感じている

返信に困る・面倒と感じるようなメッセージばかり送ってくる相手をブロックするケースもよくあります。連続して何度もメッセージを送ったり、長文だったりすると、相手もどのように返信すればよいか戸惑ってしまうでしょう。これではブロックされても仕方ありません。

例えば、相手がやり取りを終えようとしているのに、自分が話したいからといって無理やりメッセージを続けてはいないでしょうか? このように相手に対して迷惑な行為を続けると、ブロックされてしまいます。どんなに親しい関係であっても、相手の立場や状況をよく考えて連絡することが大切です。

縁を切りたい

「ラインブロック」する心理として、縁を切りたいと思っている可能性も考えられます。この場合、すでに相手の中であなたは関わりたくない存在となってしまっているので、修復は難しいと思った方がいいでしょう。深追いせず、すっぱり関係を断つのが賢明です。

文面が怖いと感じている

そのほかに考えられる心理として、「文面が怖い」というのも挙げられます。例えば、何も連絡していないのに、「なぜ〇〇にいるの?」や「食事は〇〇と一緒なの?」などといったプライベートな質問が届くと、誰しも恐怖を感じるのではないでしょうか。

また、荒く汚い言葉遣いも敬遠される原因になります。暴力的な言葉や、誹謗中傷されてうれしい人はいません。自分がこのような文面を送っていないか今一度チェックしてみましょう。

ラインブロックされたときの対処法

  • ラインブロックされたときの対処法

もし「ラインブロック」されたら、どのようにすべきなのでしょうか。ここでは、ブロックされたときの対処法を3つ紹介します。

気付いていない振りをして放っておく

対処法1つ目は「気付いてないフリをして放っておく」です。例えば、喧嘩をして感情的になり突発的にブロックしていた場合、時間が経過すればブロックを解除してもらえる可能性があります。また、一時的に連絡を断ちたくてブロックしていた場合も待つことで解消されるでしょう。

ただし、時間がかかってしまうケースもあるので根気よく待つことが必要です。ブロックされたことをずっと気にしていると気持ちも沈んでしまうので、仕事や趣味に打ち込むなどしてなるべく考えないようにしましょう。

直接会って理由を聞く

対処法2つ目は、「直接会って理由を聞く」です。直接会える相手の場合、理由を聞くことで解決できる可能性があります。直接話すことで、相手の気持ちが変化することもあるでしょう。

ただし、聞くときは「聞き方」に注意してください。「なんでブロックしたの?」「理由を説明してよ」などとけんか腰で聞くのは絶対にやめましょう。ブロックされた理由に心当たりがなくても、「自分では理由がわからなくて申し訳ないんだけど…」といったように素直に謝って聞いてみるのがおすすめです。

また、相手が理由を言いたがらないのに何度もしつこく聞いてしまうと、余計に心の距離が離れてしまうので注意してください。

共通の友達に伝言を頼む

対処法3つ目は、「共通の友人に間に入ってもらう」という方法です。共通の友人がいる場合には、友人に伝言を頼むことでブロックを解除してもらえる可能性があります。

あなたが相手を怒らせるようなことをしていた場合、自分からしつこく連絡を取ろうとすると、余計に相手が離れてしまうかもしれません。このようなときは、友人にクッションとなってもらい関係性の改善を図りましょう。

ただし、場合によっては頼んだ友人との関係まで悪くなることも考えられます。取り持ってもらう場合は、本当に信頼できる人に頼みましょう。

ラインブロックされたときにやってはいけないこと

  • ラインブロックされたときにやってはいけないこと

「ラインブロック」されたときに、怒りを感じることもあるでしょう。しかし、その怒りに任せて行動しないよう注意しなければなりません。ここでは、「ラインブロック」されたときに、やってはいけない行動を3つ紹介します。

すぐに連絡をする

すぐに連絡を取ろうとして、別の手段で連絡を試みたり、新しくLINEのアカウントを作ったりすることは避けましょう。相手は何らかの理由がありブロックしています。それにもかかわらず一方的に連絡を行うことは、かえって相手が不信感を募らせる結果となるでしょう。

また、場合によってはストーカー行為とみなされることもあります。焦る気持ちはわかりますが、落ち着いて自分の言動を振り返ることから初めてみてください。

理由も聞かずに怒る

理由も聞かずに怒ることはやめましょう。例えば、「ブロックする意味がわかんないんだけど何なの」などと相手に高圧的な態度で問いただすことはNG。余計に「面倒くさい人」と思われて、二度と関係が戻らないかもしれません。

また、周りにブロックされたことを言いふらすのも避けてください。もしブロックされたことに納得がいかなかったとしても、わざわざ周囲の人まで巻き込むのはやめましょう。

ブロックを仕返す

ブロックを仕返しても、問題を解決することはできないでしょう。お互いブロックをしていては、もし相手がブロックを解除したいとなった場合に連絡をとる手段がありません。そのため、共通の知人などがいない限り関係の修復は不可能になってしまいます。

もちろん、今後一生会うことがない相手なら、ブロック仕返してもいいでしょう。しかし、どこかで顔を合わせるタイミングがあるのなら、なるべく避けた方が賢明です。

「ラインブロックされたら終わり」となる前に気をつけよう

  • 「ラインブロックされたら終わり」となる前に気をつけよう

「ラインブロック」されても、全てが終わってしまうわけではありません。ブロックされてしまったときは、まず自身の行動や相手の言動を振り返って、原因が何なのか考えてみましょう。

原因がわかったら今回紹介した対処法を参考に解決方法を考えてみてください。もし、自分に非がある場合は、素直に謝りましょう。

また、「ラインブロック」される前に、日頃から相手を思いやる行動を心がけることも大切です。「親しき中にも礼儀あり」で、相手との距離感を考えて、上手くコミュニケーションをとりましょう。