三井住友海上火災保険は、ペーパードライバーと自動車の運転に関する調査結果を公開(pdfが開きます)した。調査によると、ゴールド免許保有者のうち3人に1人が「ペーパードライバー」なのだという。
本調査は、同社が今年2月に実施した「ペーパードライバーに関する実態調査」で、20代~50代の男女のうち、現在ペーパードライバーであると回答した400人と、過去にペーパードライバーであったと回答した400人の計800人が調査対象だ。
調査によれば、運転免許保有者の76.0%は過去5年間無事故・無違反の優良運転者に交付されるゴールド免許を保有しているものの、そのうち3人に1人に「ペーパードライバーの自覚がある」ことがわかったそうだ。また、ペーパードライバーの自覚がある人のうち73.3%は3年以上運転しておらず、さらに10年以上運転していないと回答した人も全体の半数以上を占めた。ゴールド免許といっても、実際には、運転していないがゆえに無事故・無違反だったことが伺える。おおよそ、ゴールド免許保有率は5~6割くらいが相場と言われていたが、コロナ禍で運転機会が減って保有率が増加傾向にあるのかもしれない
また、運転にどれくらい自信があるか100点満点でアンケートしたところ、ペーパードライバーは20点未満と回答した人が半数以上を占め、平均は25.4点にとどまった。元ペーパードライバーの平均点は60.4点なので、極端に自信がないことがわかる。
このほか、ペーパードライバーのうち2人に1人が、「ペーパードライバーから卒業したい」と回答している。それでも運転をしない理由としては、女性は「運転が怖いから(77.0%)」「事故を起こしたくないから(57.5%)」と、運転はしたいが心理的なハードルが大きい傾向があり、男性は「車を持っていないから(49.5%)」や「運転する機会がないから(38.0%)」と、環境的要因が運転の障壁となっているようだ。
このほか同調査では、ペーパードライバーを卒業するきっかけや、役立てたサービスなども質問しているので、興味があればチェックしてほしい。
ネット上では「車の若者離れですね」「車維持するのも、お金かかりますからね」「まあゴールドだから=安全運転者というもんではないわな、違反してないだけ」「そら運転してないから違反する事もないわな~身分証で持ってる人も居るだろうし」などの声が寄せられた。